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初恋の人は
官能リレー小説 - その他

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初恋の人は 60

「ふふ・・・でも」

アンナの微笑みは淫らさが混じるAV女優のそれだ。

「お姫様が目を覚ますわ」

同じくAV女優の顔をしたきららが微笑む先で陽菜が少し唸って身動ぎする。

「あなただけのお姫様を抱いてあげて」
「私達肉便器はどうでもいいから、お姫様に愛をたっぷり注いであげて」

身動ぎする陽菜の左右に寝そべったきららとアンナ。
それぞれが陽菜の脚を抱えて開かせる。
俺はその2人の望み通り、陽菜に近づき頭を撫でてやる。

「俺だけの陽菜・・・いずれお前を嫁にして優樹菜みたいな可愛い子生ませるからな」
「あああ・・・こーすけぇ・・・」

そして一気に陽菜を貫く。
一撃で仰け反り、ピクピクと痙攣する陽菜。
叫び声すら上げられず、口をパクパクしているばかりだった。

「ふふ・・・いい顔」
「1人の男の為だけに抱かれているいい顔よね」

きららとアンナにとっては、欲しくても手に入らなかったものなのだろう。
彼女達はあまりにも多くの男に身体を開いているし、これからもそうしていかないといけない。

彼女達の残り契約期間は4年余り・・・
それまでに数百人の男と交わるかもしれないし、契約期間が終わっても元の生活に戻れる訳では無い。
吉良みどりのような結婚引退は稀で、多くが名前を変えて別事務所から再デビューか、もしくは他の風俗に流れるかが殆どなのだ。
それにこの契約期間でもきららの人気が陰り、相当ハードな路線転換だってあり得るし、アンナに至ってはもっとアンダーグラウンドな所に行く可能性は高い。
それが分かってるからこそ、陽菜と差をつけろと言っているんだろう。
陽菜には真っ直ぐ1人の男を愛し愛されるようでいて欲しいと思っていると言う事だと思う。
きららにしろアンナにしろそれが不憫で可愛らしい。

因みに後で聞いたら、吉良みどりの旦那は彼女にSMプレイをしたり普段からDV紛いの扱いをしているらしいが、彼女にとってそうされるのが幸せらしい。
つまり、まともじゃない夫婦関係だからまともに夫婦が出来て円満と言う矛盾めいた夫婦関係らしいのだ。

AV女優という職業上でできてしまった性癖なのか、もともと彼女たちが持っていた素質なのか、どちらにしても普通の性生活は送れない、のかもしれない。
それなら割り切った方が良好な関係になる、という結論に至ったのだろう。
選んだ道はきららもアンナも、吉良みどりもそれぞれ違ってはいるが結果は同じだと。

「んあっ、こーすけ、こーすけっ!!!」

陽菜が俺の上に跨り腰を振る。
可愛く喘ぎ、悶え、胸を揺らす。

きららやアンナと違い俺しか男を知らない陽菜。
そう思うと愛しいものだ。
確かに2人が言う差をつけて扱えと言うのも分からなくはない。

「こーすけ!凄いっ!凄いよぉっ!・・・もうっ!もうっ!あたしっ、ダメになるうぅっっ!!」

きららやアンナもここまでトロトロに蕩ける表情を見せる事もあるが、やはりどこか余裕がある。
AV女優として多くの男に抱かれ快楽漬けの生活の中で、どこかセックスしても冷静な部分が残るようになってるんだろう。
それは彼女達とセックスしてきて分かるようになってきた。
現に俺も今、快楽に身を委ねながらも冷静な部分は残っている。
陽菜の方はと言えば、全くそんな余裕が無く、只々快楽に翻弄されているだけだった。

「いけよ、イっていいぞ陽菜」
「イクッ!イクのぉっ!こーすけっ!こーすけぇっっ!!」

陽菜の絶頂に合わせてコントロールしていた欲望を俺は解放する。
これも全てきららやアンナで学んだ事だ。

ビクンと激しく痙攣し、その後放心状態になる陽菜に、俺はドクドクと脈打ちながら精液を膣内に送り込んだ。

「こーすけぇ……すごくいいぃ…」
「可愛いぞ、陽菜」
おでこに軽くキスすると、陽菜は蕩けそうな笑顔を見せた。

「残りは私が処理してあげるね」
そこに入れ替わるようにきららが入り込む。

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