初恋の人は 58
「ふあああ、それ、なんか変な感じ…」
「コーくんがするのとは違う気持ち良さを味わせてあげよう」
陽菜は身体の力が抜けてベッドにストンと腰を落とす。
すかさずきららがその身体をそっと寝かせて上になって陽菜とキスする。
「んああっ、ふ、うぅ…」
「可愛いなぁ…ホント可愛いなぁ」
女の子同士の絡みもいいなぁと思う。
きららはレズものも数作品経験があると言うし。
普段はアンナと絡むのも俺に見せてくるが、2人共プロだからか責めるきららと受けるアンナと言うポジションでAVのような絡みになる。
「こちらも浩輔さん専用のいい塩梅になってますね」
普段はマゾのアンナだが、今回は経験の差からか陽菜の責めに回っている。
割れ目を弄る手つきがやはり凄く手慣れていた。
「陽菜は俺のチ◯ポ専用だからな」
「ああっ、そうなのっ!・・・こーすけ専用の女にされて幸せなのっ!」
プロ2人に責められ喘ぎ悶える陽菜。
完全に翻弄されているが、今日は2人にある程度任せてしまってもいい。
プロが仕込んだ俺専用の女と言うワードに結構興奮するものがあった。
「んあああああっ…こーすけの前でぇ、いっぱい変なことされちゃってるぅ…」
「いつも見せてる顔じゃんか」
「うあああぁんっ…こーすけぇ…」
攻めているのはきららとアンナなのに、陽菜が口にするのはなぜか俺の名前。不思議な感じだがエロい顔が堪能できるのはいい。
何百人、いや何千人がオカズにしてるだろう雛森ニーナがこんな顔を見せるなんて思ってもいないだろう。
そしてその雛森ニーナを攻めているのが若手ナンバー1AV女優の結川きららの訳だから、ある種の異種格闘技戦を見ているようだ。
そのきらら、そしてアンナ。
その顔を見てふと思う。
彼女達の恍惚とした表情は、きららとアンナがレズプレイをしている時の感じとは違う。
むしろ俺を相手にしてるような雰囲気なのだ。
陽菜に対する攻め方も、丁寧かつ執拗。
女同士のレズプレイと言うよりご奉仕と言う感じに見えた。
そうやって何度も何度も陽菜をイカせ、彼女が気絶すると2人共うっとりした表情になる。
そして2人はアイコンタクトを取って頷き合い、俺の方に顔を向ける。
「コーくん、私達からお願いがあるの」
「何だ?」
「陽菜ちゃんと私達の関係なんだけとね・・・」
そりゃあ全員俺の可愛い女だ。
平等に愛してやりたい。
「陽菜ちゃんと私達の扱いに差をつけて欲しいの」
「陽菜ちゃんは浩輔さんの彼女で、私達は只の肉便器ですから、そのように扱って欲しいんです」
一体何を言ってるのか、理解できなかった。
全員俺の可愛い女と言う意識しか俺には無い。
「陽菜ちゃんは私達がなりたくてもなれない存在・・・だから凄く大事なの」
「ええ、だから差をつけて扱われると嬉しいのです」
つまり、2人は自分達を性欲処理と金蔓と言う便利な女として扱えと言ってる訳だ。
「俺はお前達も大事だ」
「大事にしてくれるなら尚更お願い!」
「私からもお願いします!」
2人の真摯な訴え。
普通逆なら分かる。
だが、2人を粗末に扱う理由が俺には無いのだ。
「いいのか、本当に?」
「コーくんは優しすぎるの・・・その優しさは陽菜ちゃんに向けて、私達には欲望を向けて欲しいの」
「そうされるのが幸せなのです」
それだけ2人に惚れて貰えたのかもしれない。
なら尚更大事にしてやりたいが、それは彼女達の望みじゃないんだろう。
「分かった・・・陽菜は彼女でお前達は肉便器として扱う・・・それでいいんだな?」
「「はいっ!」」
逆に何故か嬉しそうな2人。
やっぱりもう彼女達には普通が無理なのだろう。
どれだけ普通を望もうと、彼女達が普通に馴染めなくなっているんだろう。