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初恋の人は
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初恋の人は 32

「なら、私は・・・お給料の全てを浩輔さんに捧げさせてください」
「ちょっ?!それはちょっと待った!」

何を言い出すんだ的な話だ。
生活費だけならきららの分だけで充分だし、きららと比べたらアンナは十分の一ぐらいの稼ぎかもしれない。
それを全部とか、整形費用とかかかってるだろうし、生活費もあるしあり得ないだろう。

「コーくん、受けてあげて・・・」

きららがアンナを見ながら同じく正座して俺に縋るような目をしてくる。
そんな2人を見ながら若干困惑の俺。

「一旦受け取って諸経費はそこから計算でいいから・・・貢ぐ幸せをアンナさんにも味合わせてあげて」
「・・・分かったよ、しっかり貢げよ、きらら、アンナ」
「「はいっ!!」」

ホストやヒモみたいなのはあんまり嬉しくないが、2人の弾ける様な笑顔を見たらそれでいいのかもしれない。
とりあえず、貢がれる件は感謝を忘れないようにはしておこうと心に誓っておくことにした。

「所で、きらら疲れてないか?」

そう聞いたのは理由がある。
きららは撮影最終日は打ち上げとかで朝帰りだったが、帰ってきてそのまま夜まで寝て・・・
そして次の日は今日な訳だ。
見た目からは疲れは無いようには見えるが、それだけ寝ていると言う事は疲れはあったんだろう。

「大丈夫よ、ここでリフレッシュするし」

そう笑うきらら。
そこで気になった事をアンナに聞いてみる。

「アンナとかは撮影終わりに打ち上げとかあるのか?」

そう聞くと若干アンナの顔が曇る。

「はい、撮影が終わると撮って頂いた御礼にスタッフさん全員とセックスするのが打ち上げです」

顔つきからして望んでの事じゃないんだろう。
トップAV女優のきららとは違って粗末な扱いをされているのが、あの負のオーラに繋がっているんだろう。

「うわぁ、それ酷い・・・私なんて飲み会の後に男優さんにお持ち帰りされる程度なのに・・・」
「じゃあ、朝帰りなのは・・・」
「うん、今回新人の男優さんが居たから特にね・・・一回本気でセックスしておかないと、互いに癖が分からないし」

プロ根性なのだろうか、お持ち帰りされるのも・・・

想像した以上に激務だ。ただ彼女たちはそれが当たり前のように思っているしそれも含めてAV女優というのが天職なのだと思っているのだろう。

「そう言えば、旅行の前にコーくんに提案したシチュ、覚えてる?」
「ああ、2人のW接待ソープ、だとか何とか」
「それを実現させるために、今からちょっと準備してくるわ。アンナさん、ついてきて」

そう言うときららはアンナを連れ、部屋から出て行ってしまう。
本当にやるつもりなのか?だとしたら…


「コーくんお待たせ!!」
少しして戻ってきた2人は、和装姿。
しかも、この旅館で働く人と同じ格好。

「以前からお泊りしてる馴染みの旅館だからね♪お願いしたら貸してくれたの!アンナさんが若女将で、私は、仲居さんかな?」

髪を結い上げて着物姿になったアンナは、普段わざわざ着物姿にさせているだけにしっくりとくる。
大人の落ち着きがあるのと、うなじが兎に角綺麗だから着物が似合うのだ。
アンナの最新作で若女将にして着物を着せた企画者は天才だろうと思うぐらいしっくりくる。

そしてきららだ。
着物だけにちゃんと髪も結っているし、何を着ても美少女なきららだ。
着物も似合ってるんだけど、何か違う感がある。
似合ってなくて違うんじゃない・・・
よく考えたら、美少女過ぎて中居さんに合ってないんだと思う。
中居さんの格好なのにきららが着ると何故か華やかになって、これではコスプレなのだ。
こんな盲点があるのかと、少し人間の奥深さを知ったような気がした。

「では、これから私達がお世話させて頂きます」
「浩輔様のお世話は若女将のアンナと妹のきららが専属で承りました!」

所作がまさしく若女将なアンナと元気一杯でコスプレ状態のきらら。
姉妹と言う設定なのも面白い。

「若女将さん、妹さんは随分素人臭いけど大丈夫なの?」
「はい、妹はまだまだですが誠心誠意お仕えさせて頂きます・・・それに」

俺の意図に気づいたアンナはそう返して俺に寄り添ってくる。
彼女もキャリアだけはきららより長い女優であるし、アドリブで咄嗟にながら若女将を演じている。

「身体には満足して頂けると思います」

熱い吐息と共に耳元に届く言葉。
カメラは回っていないが、アンナはAVの撮影をやろうとしているようにも思えた。
そして俺の手を自分の胸に導いてくる。

「きららもこちらにいらっしゃい」
「はい、お姉様」

アンナに呼ばれて嬉しそうなきらら。
きららは演技してると言うより、アンナと姉妹と言うシチュエーションが嬉しいと言う感じだ。
アンナと再会以来、かなり慕っている感がある。

身を寄せてくるきらら。
俺はあえてきららを触らず、胸元から潜り込ませた手でアンナの超乳を捏ねながら豊満尻をさする。

「妹ちゃんは何ができるのかな?」

ここもあえてきららと呼ばず、妹と呼んでやる。

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