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初恋の人は
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初恋の人は 22

AVでここまで頑張るなら教師の時にもっと誠実に対応できただろうにと思えてくる。俺は未成年だったし、やはり彼女の自業自得だ。体罰が校長の命令でないなら、確実に本人に責任がある。
もはや同僚はおろか彼女と親交があった同性からは正気でないと思われているだろう。
Mカップとマゾという自分の立ち位置をようやくはっきりさせた彼女も、まだ捨てきれていないものも見える。
デビュー作が教員で最新作が若女将という肩書だ。それが意地なのか心の支えなのかは知らないけど、まさしくそこが限界だろう。
やはりきららのように突き抜けていないのが弱さであり甘さだ。巨大掲示板で書かれていたようにドスケベBBAや淫乱熟女にだってならないとこの先厳しいに違いない。
借りていたDVDを返しに行った際に、ふと払い下げとも言える中古の欄で足を止める。
高浜アンナばかり見てきたせいか、顔出しでないのに彼女の作品と分かったので安さもあって買うことにした。
布製の黒い全頭マスクを装着しているが口の周囲は見えていおり、首から下は全裸なので彼女と分かった。あのオドオドや強がりの顔は見えなくとも豊胸Mカップが強く主張している。
本編ではようやく一匹のメスになりきれている姿が見えた。土下座や尻へのスパンキングは実にいいマゾっぷりが伺える。
豊胸Mカップが踏まれたり、無理やり首輪をつけられてリードを引っ張られる姿も牝奴隷らしい。
顔を隠すという変則的なパターンではあるが、ようやく壁が超えれてるように見えた。しかし、プレイとしてはパイズリや飲精がなかったのが残念だ。服従はできても奉仕は甘いという結果だった。
どこまでも俺を抜かせようとしない彼女の悪あがきのようでもある。無修正でも流失すれば俺も抜けるかもしれない。
返しに行って少し待っていると、きららから「高浜アンナに会えるけど」とメッセージが入る。
どうやら色々やってくれたようだ。
折角彼女がセッティングしてくれたのだから応じるべきと思い返信すると、駅近くの喫茶店を指定される。
俺はそこまで行ってみる事にした。

「おまたせ、コーくん」
「あれ、1人かい?」

1人で来たきららは俺の手を引く。

「ここは私達の密会向けの喫茶店で、詳しくは中で説明するわ」

そう言われるままに俺は中にきららと入る。
中に入ると幾つもに間仕切りされた妙な感じの店だった。

「ここは夜はデート喫茶なんだけど、昼間はこう言う密会の場所に使ったりしてる所よ」
「知らなかったな・・・この駅にこんな所があるなんて」
「ここはAVのスタジオや事務所の密集地帯だからね・・・色々と秘密のスポットがあるの」

感心する俺をきららは一つの部屋に招く。
4人掛けの個室のような部屋だ。

「ここは私達が太客に接待したりもする場所よ」
「じゃあ、エッチな事も?」
「元々ここはデート喫茶だし可能よ」

流石は夜の世界に生きているだけに、すっかり馴染んでいる。
特にきららが普通にしても華やかなので、会員制クラブに来たような気分だった。

「じゃあ、少し待っていてね」

そう言いきららが部屋を出る。
そして待つ事数分。
再び扉が開き、きららが入ってくる。

きららと共に入って来たのは、地味な眼鏡姿の主婦と言った感じの女・・・
服装は地味だが、顔は整っている。
そして、何より地味な服を押し上げる胸の圧倒的な膨らみ。
直ぐに分かった。
彼女は俺が小学生の時の教師であり、今は高浜アンナと名乗っているAV女優なのだろう。

彼女は俺を見てあっと声を上げる。
表情は暗く儚げで、かつてとは雰囲気は全く違う。

「久しぶりだね、先生とお呼びすればいいのかな?」

彼女にそう言うと、俺を見ながらポロポロと涙を流してしまったのだ。

「ごめんなさい・・・あの時はごめんなさい・・・」

彼女の表情から見て取れるのは、怯えだった。
明らかに復讐される事を恐れているような表情だ。

「いや、復讐とか考えてないから」

そう言って見るが、彼女は床にヘナヘナと座り込んで震える。

「許して下さい・・・お願いです、許して下さい・・・」

言葉が通じない。
まるで壊れてるかのような反応だ。
きららも気の毒そうな顔をしている。

「あの後、先生に何があったのかを教えて欲しいんだ・・・」

彼女の普通でない様子に俺は負の感情すら吹き飛び、そう聞いてみる。
いや、あの時知らない何かがあった事を知りたいと思ったのだ。


そこから結構な時間を要した。
俺がなだめすかしても彼女は怯えるばかり、きららが落ち着かせるように小学生時代の思い出話をしていくと少し落ち着いてきた。
そこから彼女がポツリポツリと話し始めた。


高浜アンナ・・・本名、神崎春香は俺たちが五年生の時に赴任してきた新任教師だった。
気が強く厳しい先生であったが、実は体罰に至ったケースは僅かしかない。
きららの話だと真面目な生徒からは頼り甲斐のあるいい先生だと言う評価であっみたいだ。

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