初恋の人は 19
パンッ、パンッ、パンッ
男女の身体が激しくぶつかり合う乾いた音が響き渡る。
彼女は俺にひたすら突かれている間に、コンロのスイッチを切っていた。
普通ならそんな余裕もないだろうけど、経験豊富な彼女ならではの術だろうか。
「イイっ、いいよぉっ、すごいっ、すごいっ!!!」
「きらら、行くぞ!中に出すからな!」
「イっ!?イってっ!!コーくんの精子きららに全部っ!ちょうだいっ!!!」
「孕めよっ!孕めっ!」
そう言いながら彼女の膣内で欲望を放出する。
「んいぃっ!孕むっ!私っ、孕むのぉっ!」
性を生業にしている彼女だから、避妊は完璧なのだろう。
だけど、そう言う事が快感に繋がっているからの言葉なのだと思う。
放出し終え、ズルリとぺ◯スを抜く俺。
彼女は大きく息をし、料理を再開させる。
俺は彼女を後ろから抱きしめて片方の乳をゆっくり捏ねた。
「きららの得意料理って何?」
「カレーとかオムライスとか肉じゃがとか、結構当たり前のものなら大丈夫かな」
オーソドックスな家庭料理って感じはいいと思う。
凝った料理なんて普段は特にいらないし、基本男なんて肉がありゃ満足できるものだ。
「いいねえ、そう言うのがいい」
「まあ、自分のご飯ならそこまで手はかけないけどね」
「自炊なんてそんなもんだね」
俺に抱きつかれ、あそこからは精液を滴らせながらも彼女の仕事効率は落ちていない。
「きららの好きなものって何?」
これは聞いておきたい。
当然、喜多岡由衣時代の好きな食べ物なんて知らないが。
「ザーメンかけご飯かな」
何と言うか予想外にして納得できる言葉・・・
こうやって彼女は仕込まれていったんだなあと改めて思った。
「でもコーくんのは直飲みがいいかな」
「俺もそうさせたい」
そんな話をしながら彼女は味噌汁を作る。
今日のは和食っぽいようだ。
「普通の女の子になりたいって言う欲求もあるけど・・・間違いなく私は普通になれないのやね」
その笑みは悲しそうにも見える。
風俗に染まった女の末路なんて、彼女だって多く見知っているんだろう。
それに淫らになった身体がそれを許さないのもある。
「今日の普通のデート、凄く楽しかった」
「なら良かった」
彼女が男と出かけるのはエッチなプレイの為だけだったんだろう。
普通の男女かするデートは全く体験できなかったと言ってたが、そこは凄く不憫な気がした。
「また普通にデートしようよ」
「うん、コーくんと普通のデートしたり、普通のカップルのように出来たら・・・」
きららが振り返る。
瞳が潤んでいた。
「そうすれば、喜多岡由衣の事が少し好きになれるかも」
彼女が、結川きららから喜多岡由衣に戻る瞬間である。
喜多岡由衣という存在は、彼女にとってつらく苦しい期間を想像する忌まわしいものだったに違いない。プライベートでも見せたくない瞬間かもしれない。
「俺は、喜多岡由衣も好きだし結川きららも好きだ」
「ありがと、コーくん」
「明日は、何したい?」
ふと彼女は、つけてあったテレビの画面の方を向いた。
「明日は天気も悪そうだから、コーくんとお家でまったりしたい」
「まったりしたいのは山々だけど、きららをプロと見込んで頼みがある」
「いいよ、コーくんの為だったら」
「AV業界には熟女もいるよな?」
「ええ、他の事務所の人とか・・・一緒に仕事したこともある。母娘とか先生と生徒って設定で・・・」
「もしかしたら、AV業界にいるかもしれない思って・・・」
「まったく心当たりが無いってわけでもないわ」
迷惑を承知で彼女に頼み事をする。彼女が初恋の人ならあの先生も俺を巨乳に目覚めさせた女だ。
先生の細かな特徴まで彼女に伝える。熟女でもきららほど有名でない場合は、彼女のほうが立場が上だろう。
教師としては過程はどうあれ俺に体罰を行って最終的に教壇を去っているようなので、あの顔とバストなら風俗かAVに流れ着いている可能性もある。