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撮ってヤル。
官能リレー小説 - その他

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撮ってヤル。 1

毎日肌身離さず持ち歩いているものなのに、すべての機能を把握しているわけではない。今俺が持っているこのスマホがそうだ。


その日はモーターショーの会場に足を運んでいた。
2年に1度の車の祭典。近未来のコンセプトカーとか最新モデルの市販車とか眺めていて飽きないし楽しい。
そして目的はもう一つ。各メーカーのブースにいるコンパニオンのお姉さんたちだ。

まあ可愛い子がいればラッキーだな、と思い車を見ながら各ブースをまわっていた。
おっ、と思ったのは海外のSUVメーカーのブース。

「どうぞご覧ください♪」

カタログのパンフレットを手渡してきたお姉さん。
黒のノースリーブタートルネックに白のミニスカート。健康的なおみ足になかなか豊かな胸の膨らみ。栗色のショートボブで笑顔がいい。

(この人が一番だな)

そう思った俺はスマホを取り出し、カメラを起動した。
俺がスマホを向けたのに気が付いた彼女はにっこり微笑んでさっき手渡してくれたパンフレットをかざしながらポージングしてくれた。可愛い。

一枚撮らせていただいた。うん、いい。
その時「Love」「Slave」なる文字が見えたが、あまりその時点では深く考えていなかった。
さらに彼女を撮り終え、一礼すると画面にいろいろと文字が出てくる。

『一ノ瀬絵里奈 20歳 モデルの卵 Dカップ』

撮影したデータを分析するアプリだ。きっと、原理は音声に反応して特定の単語を手がかり検索しているのだろう。
こう見えても、俺はどのコンパニオンでもいいわけではない。水着みたいな衣装が目当てと思われるが、ちゃんと顔と胸を見ている。
公式ストアとは違うところから入手したこのアプリがあれば、いちいち名前や胸のサイズを聞かなくてもいい。

「最近はセクシーさ抑えめでござる」
「まったく、嘆かわしいモナ」

俺と同じような目的で来てるカメラを手にしている男たちはイベントの派手さとは対象的に盛り上がっていない。
コンパニオンもレースクィーンも昔ほど華やかな業界でなくなっており、そこからグラドルやマルチタレントが登場する率も下がってる。
そんな現状だから、すぐ消えていくかもしれない女のデータが簡単に手に入るのはありがたい。
データ的にはDでも上げ底が多い国産のブラの基準かもしれないし、モデルの卵と言っても読者モデルだってモデルだし、顔以外は正直光る要素が弱い。

「車はモデルチェンジするけど、女は劣化する一方だもんな。いつまでカタログデータを維持できるか」

会場は慌ただしくても、休憩は必要だ。通路の真ん中の椅子が並んでいるエリアに腰掛けて持参した飲み物を飲む。
少しリラックスしてスマホ画面の時計に目をやると、アプリのアップデートの情報が表示される。
ある程度見て回ったし、最近入れたばかりのアプリだし最新にしておくのもいいだろう。
ベリアルとかいう人かプログラマー集団が作ったアプリだが、こういうアングラっぽい割に面倒見が良い。
「Love」「Slave」の文字以外に数個のレーダーチャートが追加された。
詳細データのようだが、なぜか操作できるようになっている。
もしかしたら胸や尻のサイズも変えれるのかもしれない。
一度彼女がいるところまで戻って試してみよう。


当のブースに行ってみると、彼女は変わらず笑顔を振りまいてカタログを手渡したり撮影に応じたりしていた。遠目に見ても可愛くていいと思う。
アプリを見るトレーダーチャートの他数値設定ができる画面もある。
バストサイズは86でD。ここも書き換えられるのか、彼女にバレない場所でアプリを弄ってみた。

すると、数値通りに彼女のスタイルを変えることができた。
身長も男を超すくらいの長身から小学生くらいのロリ体型まで、胸も超乳レベルから真ッ平らまで。ほかの人も気づかない中で弄ることができた。ちょっとびっくりだ。

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