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闘技場でセックスバトル!
官能リレー小説 - その他

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闘技場でセックスバトル! 5

 数時間ぶりに来た闘技場は、篝火が焚かれ夕闇の静けさに満ちていた。
正装としてのビキニは密着感が高く、動きやすくはあるがすぐには慣れない。
 姉御に尻を叩かれるようにして、ランニングから訓練は始まる。
最初は腹が落ち着くくらいまで軽く駆け足、二周ほど外周を回ると本番だ。
先頭に着いてじょじょに速度が上がり、一周ほど全力疾走で駆けて行く。
その後は全力ダッシュと持久走を繰り返し、息があがるまで続けた。
 呼吸を整えたら筋トレに移る。体の各部を意識しながら負荷を掛けていく。
腕立て、腹筋に背筋。股割りやらゴム引きとメニューをこなしてゆく。
 最後は組み手で、俺は同世代の奴らと戦っていった。
力が強いのやら、崩してくるのが上手いのなど色んな奴がいる。
そいつらの闘い方を学びながら、地面に転がされていった。
 疲れ果てるまで指導を受けた後、姉御が励ましてくれた。
「初日にしては、よくやれてるね! 着いてこれる根性があるなら、すぐアタシらのとこまで来れるさ」
 ここが興行――見世物であるのだから、ただセックスだけでは客が来ない。
主導権の奪い合いや力の差を見せ付けるためなど、強さが求められる場所なのだ。
生き残る女は暴力も強いし、悪役をするなら筋肉質なほうが見栄えが良い。
もちろん体力が無ければ、セックスでも粘り負けすることになる。
実技は個人任せだが、基礎を鍛えるのは協力できるのだろう。
「それじゃあ、帰るとするよ。部屋で可愛いコたちが待っててくれるからね!」
 姉御が締めの言葉を言うと、周りの男たちが野太い歓声で応える。
向こうも何かしら準備をしててくれるのだろうか……
正直なところ、全く予測が出来なかった。
姉御の事を詳しく知らないというのもあるが、この世界にはどんな風習があるのかすらよくわからないのだ。なぜなら戦わされていた記憶しか無いからだ。
名前ぐらいしかハッキリしないような孤児だし、ろくな思い出が無かったのだろうな…。戦うのを恐れもせずに受け入れてしまっていることも奇妙に感じる。
「そんな辛気臭い顔して、どうかしたのかい?」
 俺が過去に囚われていると、彼女が背中を叩きながら声を掛けてくれた。
少なくても今は幸せだ。良い女も、旨い飯もある。
馬鹿な俺が考えても、良いことなんか無いだろう。
「何でもねぇよ! それより早くサクヤに会いたいな」
「そうしろそうしろ。ここじゃ考えない馬鹿も、うだうだ悩む馬鹿も死んじまうのさ!」
 全員で大広間に帰っていく。さてさて何が待っててくれるのかな。

 俺たちが戻ると、サクヤたちが駆け寄ってきた。
「おかえりなさい、タケルさま。体きれいにするね」
 桶と手ぬぐいを抱え、近くに座らせてくる。濡れた手ぬぐいで顔や背中を、丁寧に清めてくれた。
汗で蒸れたビキニの下にも手を入れ、チンポも綺麗にしていく。
それが何だが嬉しくて、サクヤの頭を撫でていた。
「えへへ。そうだ、これさっきのアメだよ」
 あ〜ん。と口に入れられたそれは、蜂蜜を固めたもので疲れにも良く効いた。
「うめぇ……お前も食っていいぞ」
 嬉しそうに一つ口に含むと、ニヘラァと笑みを零している。
「美味しいね、タケルさま。この後、マッサージもするよ」
 楽しそうに先輩たちから教わったことを話すサクヤ。
その様子に愛しさで、胸が締め付けられる。
「ようし、一息つけたね。それじゃあ解散して、明日に備えるよ。」
 ――あんまりハメを外しすぎるんでないよ。
姉御の号令で、各自の部屋に散っていく。
彼女も褐色の少年の肩を抱き、楽しそうに帰っていった。
「それじゃあ帰るぞ。さっさと着いて来いよ」
「はーい!」
 藁の山と毛布だけの部屋に帰るとビキニと胸当てを外し、着替えの下着一枚で寝転ぶ。
サクヤがその背中に乗っかると、肩や背中を手で揉み解していく。
「だいぶお疲れだね。気持ち良い?」
「あぁ〜……良いぞぉ……」
 疲れが抜けるのと、柔らかな手の感触で力が抜けていく。
そのまま腕や脚も揉み解されていき、やがてだいぶ楽になった。

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