PiPi's World 投稿小説

闘技場でセックスバトル!
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 2
 4
の最後へ

闘技場でセックスバトル! 4

 最後に見つけたのは、複数の奴隷を連れた大柄な男だった。
壁ぎわのテーブルを占領し、奴隷たちが食事を運んできた。
序列でもあるのか、隣で男に食べさせているのから床に座っているのまで、幅広い女が集まっている。
 一目置かれてるらしく、粗野な奴らは避けて近寄らず、戦士たちは頭を下げていた。
奴隷の一人が持つ剣はでっかく、俺では使いこなせそうにない。
ガッシリと引き締まりながら隆起する筋肉は雄雄しく、その下半身からは男らしい気配が立ち上っていた。
一体どれほどの血を浴び、女を貪ってきたのだろうか。肌艶からして別物だった。
「あれが下位の王者なのか? もっと強い連中とか想像できないぞ……」
 とりあえず身の振り方は分かったので、俺たちも飯に向かおう。
 
 サクヤを連れて小部屋を出る。何組かは視線を向けてくるが、大半は気にも留めていない。
安物の服の裾を握り、怯えるように周囲を警戒しながら着いてくる奴隷少女。
そちらに気をまわしながら、食事を配る職員の前に行く。
 木のボールに山盛りの雑穀おじやを受け取り、サービスの取り皿と二人分のスプーンと共に席を探す。
先ほど中堅らしき連中が集まっていた辺りにスペースを見つけると、二人で床に座る。
湯気の立つおじやから一人分ほど取り分けると、二人で手を合わせた。
「「……美味(し)い!」」
 ほぼ量だけの料理だったが、奴隷に出す食事とは比べられないほど味が良かった。
雑穀と刻まれた野菜に、肉っぽい旨みの効いたスープが染み込んでいる。
二人とも夢中になって掻きこむと、あっというまに食べ終わってしまった。
食べ終わり、顔をあげると男の下半身がいくつも目に入ってきた。その突きつけられた下半身のどれもがいかにもグラディエーターという感じの象牙色のビキニを身に付けており、上半身は心臓をガードする機能しかない簡素な胸当てを装備している。
食事前に見かけた中間層の男達らしいのだがまるでこれから戦うかのような格好だ。

夢中で食べていたから彼等の存在に気づかなかったらしかった。
彼等は喧嘩を売るわけでもなく、二人の様子を見てニヤニヤとしている。
「ほら、馬鹿やって新人いじめるんでないよ!」
 サクヤが俺の背に隠れてしまった時、女の声と共に男たちの頭にゲンコツが落ちる。
痛い痛いと笑いながら頭を撫でる彼らの後ろ、筋肉質でムッチリとした短髪の女が歩いてきた。
「いやぁ、すまないね! こいつらときたら有望な新人が来たって、からかいに集まったのさ」
 褐色の少年を連れた女は、まさに姉御という雰囲気をまとっていた。
陽気さを感じる笑みに、遠慮のない態度。上下に象牙色のビキニを身に着け、胸当てで覆っている。
「悪気はないから、許してやってくれないかい?」
 ほら。と飴玉を数個渡してきたので、サクヤに持たせておく。
彼女も姉御の雰囲気に飲まれたらしく、小さい声でお礼を言った。
「それで。俺らに何か用があるのか?」
「おうよ! お前さんらの闘いは見させてもらったが、坊主がなかなか期待できる戦いぶりだったからな」
 周りの男たちからも、良い犯しっぷりだったぞ! などと声が上がる。
「そんなわけで、アタシらの訓練に参加しないかい?」
 奴隷の一人が麻袋を運んできて、中身を見せてくる。
象牙色のビキニに簡素な胸当て。その下には二人の着替えが入っていた。
「それは闘技場からの支給品だ。明日以降の試合での正装でもある」
 姉御の説明を聞くに、わざわざ持ってきてくれたのだろう。
「で、腹ごなしに訓練しようかって話だったんだが……せっかくだしお前さんを誘いにきたのさ」
 ――まあ、馬鹿どもは初々しい主従をからかう気だったみたいだがな。
 そんな風に先輩どもの新人いじりに巻き込まれた俺たちは、世話になることにした。
あとサクヤは奴隷の方で面倒を見てくれるらしい。
同い年から年上の女連中に囲まれて、可愛がられていた。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す