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闘技場でセックスバトル!
官能リレー小説 - その他

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闘技場でセックスバトル! 26

アンシャンドはこのクリスタルについて説明を始めた。
「このクリスタルに閉じ込められているオーク達は実は昔ここで働いていた鉱夫だったのだ」
「オークを働かせてたのか!そんなことが…」
「何者かが裏でオーク達と契約していたのだ。人間の前には絶対に姿を見せない、という約束でオーク達はここで鉱石を掘り続けていた。だが、契約した奴に何か不都合な事があったらしい。一方的に契約は破られて、何も知らないオーク達は口封じのためにこのクリスタルに封印されたのだ」
「それじゃあ悪いのはこの闘技場の誰かって事…」
「そうだ。だが、それもかなり昔の話だ。この件の関係者なんてもうどこにも居ない」
「そうなのか…、ところでアンシャンドさんはどうしてここに来たんだ?」
アンシャンドは言いづらそうな顔をした。
「このオーク達を解放するためだ。俺には力があるからな。今までは一人でやってたんだが、お前たちなら手伝ってくれると思ったのだ」
「そうか…。手伝うのはやぶさかではないが、俺達に何が出来るというんだ?」
俺の言葉にジュアンが続いた。
「彼等には同情する。でも僕達にはどうすることも出来ないと思う。何の知識もない僕達はただの邪魔になるだけだ。せめて知識だけでもあれば…」
ジュアンの悔しさが滲み出ていた。俺も同じ気持ちだ。
「そんなことは無い。お前たちには才能が有る」
アンシャンドは断言した。その言葉には不思議な説得力を感じた。
「どんな才能が?」
俺が聞く。
「それは…、自分で考えることだ」
アンシャンドは少しだけ間を置いて言った。
「分かった。考えてみるよ」
ロドリゴは素直に受け入れたが、俺は疑問を感じずにはいられなかった。
なぜアンシャンドはこんなにも自信満々なのだ? 何か根拠でもあるのだろうか…。
何か考え込んでいたらしい、ジュアンが言う。
「このオーク達を解放しても、暴れ出したりしないのか?」
「…ついて来い。その答えはこっちにある」
アンシャンドは巨大クリスタルの横を通り抜けて歩き出した。
何が何だかわからないまま、俺達もついていく。
クリスタルの光が届かなくなった。でもアンシャンドはそのまま進む。
俺達はお互い顔を見合わせていたが、結局ついて行った。すると。
「また明るくなってきたな」
「さっきのとよく似た光だ」

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