闘技場でセックスバトル! 23
突然の事態に俺達は何も出来なくなってしまった。ジュアンは特に酷く、放心状態になっている。
ロドリゴが口を開いた。
「ま、まだ中の人が死んだと決まったわけじゃないさ…爆発ならこっちにまで熱や爆風が来るはずだよ…」
俺も続ける。
「爆発ではなさそうだな。なんであれとにかく皆を早く助けにいかないと!」
「そ、そうだな」
ロドリゴが走り出す。ジュアンはもう諦めているのか行こうとはしなかった。
まだ中からは誰も出てこない。怪しげな光も未だに漏れ続けていた。
向かう俺とロドリゴに誰かが駆け寄ってくる。俺は敵かと思い、身構えた。
それは食事の時に見かけた大男だった。何人もの女奴隷を連れていたはずだが、どこにも見えない。
その男はまずは戦う意思がないことを示した。そして、怪しげな光に近寄るなと警告してきた。
「近寄るなって言われても、中にはまだサクヤ達が居るんだよ!」
俺は言い返した。
「ええい、仕方ない」
大男はあっさりと俺達三人をまとめて担ぎ上げると、どこかに向かう。抵抗する暇もなかった。
まるで丸太か何かのように運ばれていく。
「俺達をどうするつもりだ…」
ロドリゴが不安げに言う。
その言葉にジュアンは正気を取り戻して暴れ始めた。こちらも巻き添えを食いそうなほどだった。
大男は俺達をまとめてかかえたまま器用にジュアンを裸にひんむいた。
それどころか俺達までも裸にした。全く隙が無い動きだった。