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闘技場でセックスバトル!
官能リレー小説 - その他

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闘技場でセックスバトル! 20

二人は同じ闘士の男に話しかけられていた。
ロドリゴより肌の色が黒い筋肉質な男だ。彼が何を言っているのかはここからではよくわからない。
「誘いをかけられているみたいだな」
俺が言うと小柄な奴隷がなにか思い当たる節があったらしく話し始めた。
「数日前にも妙な男が近づいて二人を誘っていました。もしかしたらその男は二人の戦うところが見たいのかもしれません」
恐らくは闘技場の丸い小屋で二人をぶつけ合わせようとしていた様子から何か良からぬことを思い付いたのでは、と俺は思う。
「戦うなら訓練でいくらでもしてるのにな」
「そうだそうだ、それを見たらいいんだ」
後ろの方でそんなやり取りが聞こえる。
本当に闘いを観たいのならそれこそ模擬戦でぶつかるし、なにより試合が組まれるのを待つのが普通だろう。
なのにわざわざ声を掛けている。しかも以前にもちょっかいをかけていたんなら……
「姉御。もしかして二人の……」
――無様に足掻く姿が観たい。とかか?
「まぁ、そんな所だろうねぇ」
 頭を掻きつつ男の方に向けられた姉御の視線は、呆れとイラだちの交ざったものだった。
悪趣味な連中もそれに目を付けられる若いのも、それなりに見てきたんだろうか。

「ったく……だからってウチのに手を出されて、見ない振りは出来るわけないしねぇ。だろう、お前ら?」
 姉御の笑みを浮かべた誘いに、先輩らも凶暴な笑みで応えた。
俺に奴隷娘3人の守りを任せると、姉御らはイイ笑みを浮かべて色黒の男に声を掛けにいった。
「お、こんな遅くに奇遇だねぇ! そっちも何やら話があるみたいだけど……そいつらはウチのなんでね。悪いけど、続きはアタシらを通してもらおうじゃないかい!!」
 ロドリゴとジュアンの肩に腕をまわすと、後ろの男共と一緒に二人を守るように立ちふさがった。
悪趣味な男は予期せぬ介入に少し不快感を持ったようだ。
「お前達を倒したら、あの2人と楽しめるってことか?」
一体何を楽しむというのだろうか、今は武器を手にしていないようだが。
騒ぎを聞いたらしい闘士が建物から慌てて出てきた。
「んっ? どうかし……って、おいおい! 何があったか知らねぇけど、他所の闘士と問題起こすのはやべぇぞっ!!」
 同じ区画の知り合いらしき闘士は、姉御らと睨み合ってる男の肩を掴み焦った声で止めようと説得しだした。
どうやら区画ごとの私的な対立は忌避されているらしく、場合によってはトップ同士の戦争状態もありえるらしい。
あくまでショーや見世物として参加しているらしいその闘士としては、そんな洒落にならない事態は御免らしかった。
 だが悪趣味な男はその介入すらも不快らしく、闘士の手首を握ると振り向きざまに顎を肘でかち上げた。
もんどり打って彼が倒れるのに目も向けず、ニチャリと笑った男は拳を掲げて話しかけてくる。
「ちっ、邪魔が入った……それで、早く楽しみたいんだが?」
 舌なめずりしそうな目でロドリゴとジュアンを見つめると、灰色のビキニにナニカを浮かび上がらせて腰を落としていく。

「ふんっ。躾けのなってない狂犬のようだな!」
 それぞれの構えをとった先輩らはジリジリと男を囲み、いつでも叩きのめす準備が出来ていた。

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