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闘技場でセックスバトル!
官能リレー小説 - その他

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闘技場でセックスバトル! 18

早速ロドリゴが背後に回り込むように動き始めた。わかりやすい動きだった。
しかし、真っ正面からぶつかり合うのがロドリゴのメインの戦闘スタイルなので回り込むというのは新鮮に感じられた。
ロドリゴに背後をとられないように素早く回し蹴りを出して全周囲に対しての迎撃をする。
 俺の蹴り脚の下を潜り抜けて踏み込むと、そのままロドリゴは軸脚にタックルをぶち当ててきた。
体勢が崩れ押し倒されそうになりながらも回し蹴りの勢いを殺さずに地面に倒れこむと、軸足と身体を流れに沿って転がしてロドリゴを後ろに投げ飛ばした。
 こちらの関節を押さえこみきれないと判断したのか、投げられるままに転がっていくとこちらを向いて体勢を立て直していた。
互いに改めて構えると、図ったように同時に間合いに向け踏み込みあった。
 ロドリゴが組み技も狙っていることに気づいたため、俺はあえて打ち技のみで立ち向かうことにした。
どちらかといえば基本的な技術を勢いと意地に組み込んで押しとおるスタイルの俺は、相手に合わせて対処を変えられるメリットがある。
全てにおいて上回る相手には通用しないが、どこか一箇所でも隙があればそこから貫き通してみせるつもりだ。
 俺の背後を狙ったり迎撃をくぐったりして組み付くつもりのロドリゴに合わせ、隙の少ないジャブや前蹴り、下段蹴りで牽制していく。
いくつか蹴りを出し、攻撃のチャンスを潰しているとロドリゴはだんだん調子が乱されてきたようだ。
頭に血が上っているわけではなく、出方を迷っている感じだ。俺はそこにあえて真っ直ぐに突っ込んでいく。
そして、彼の唯一の装備であるビキニに指をかけてそこを起点に体を回していく。
 迎撃に打ち出された拳は空を切り、崩れた体勢に腰を引かれる重みが加わり動きが完全に止まってしまう。
背後に立った俺はロドリゴの膝裏に横蹴りを入れ、腰が崩れたタイミング合わせて反対の蹴りで尻を打ち上げた。
前に倒れるようにして逃げる彼の後を追い、振り返るのに合わせて横っ面に掌撃を打ち下ろす。
 カウンターの形になって脚に力が入らないロドリゴの間合いに踏み込むと、最後の抵抗とばかりに前の脚に組み付いてきた。
それを誘導していた俺は、投げるために力が入る一瞬前に脇腹に全力の膝蹴りを叩き込む。
「!? ガッ……ふっ、ふぅっ……ごほぉあっ!」
 もしロドリゴが新たな組み技にこだわらず、得意の肘と膝で迎撃に動いていれば俺も危なかっただろう。
結果としては自らの持ち味に隙を埋めるように新技術を組み込んだジュアンと違い、自分の持ち味を新技術で潰してしまったロドリゴは撃ち倒されてしまったのだろう。

「それまでっ! 勝者、タケル」
「よう。随分と情け無い姿だな……投げや組み技に対する備えは必要だったが、それに夢中になってお前の道を見失っちゃ意味が無いぞ。ロドリゴ」
 内臓へのダメージが重いのか未だに丸まってるロドリゴに手を貸すと、わざとらしく明るい声で欠点を指摘してやった。
本気で馬鹿にしているわけじゃ無いことに気づいているんだろう。苦笑しながら手を取って身体を起こしてきた。
そのまま肩を貸してやると、ジュアンが休んでる壁際まで運んでやった。
 こいつも奴隷相手に練習を重ねていたようだが、突っ込んでくる少女を捕まえて押さえ込んだり寝技を掛け合ったりが中心だったらしい。
俺としては打撃を受ける気の相手に組み付くとか、しっかりと打ちのめしてから決め技にした方が良いと思ったので伝えておいた。
 ジュアンも基本を教えた後は自分の練習が忙しかったらしく、使い方がまだまだだねと笑いながら言っていた。
「もしかしたらだが……奴隷の娘を押え込んで犯し易くなったな、とか喜んでたんじゃないか?」
 冗談交じりにからかったら目をそらしたので、使い方にまで頭が回ってなかったようだ。

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