微熱 4
午前10時ごろ、帰宅。
もちろん莉菜を伴ってである。
ちなみに彼女は電車で数駅行った地区に住んでいるらしい。
「普通ですね」
「君にとっては面白くもないだろ?」
「私の知ってる男の人の中では、一番しっかりしてると思うな」
莉菜はベッドの上に座って大きく背伸びして、そのあと寝転がった。
まるで何年も前からここに来てる女みたいな感じ。
「いいのか、本当に」
「何のこと?」
「彼氏」
「うん。いいの。きっと今夜には新しい子ができてるよ」
あっけらかんと言い放つ莉菜。まったく、強い心の持ち主なのか、それとも…
「そ・れ・よ・り」
「?」
「今は、あなたの方が気になる」
「俺?俺はしがない普通の会社員だぞ」
「でも、すごかったな」
「彼氏はよっぽど貧相だったんだな」
「うふふ」
うむ。可愛いんだが食えない子だ。
「俺の方こそ君のこと、知りたいよ」
「根本莉菜、24歳♪Fカップ!」
「あ、あのねぇ…ってデカいな…」
先に抱いてから思うが、改めてサイズを聞くと……うん、納得。
「もういいかな?」
「いや、その、もっと…」
「もう勃ってるね」
「……あのなぁ」
我ながら情けない。しかしそこを目敏く気付く君も君だな。
「今度は私にさせて♪」
「積極的だね」
莉菜は俺のズボンのベルトをスルスル解いてズボンを下げ、勃起する肉棒をさらけ出す。
「うわあっ」
ガチガチに勃起した肉棒を目の前にして、莉菜は嬉しそうに声をあげた。
それからすぐに莉菜の手が肉棒に伸びた。
「あの時よりおっきいんじゃない?」
「見てたのか?」
「なんとなく」
…本当なのかよくわからない。しかしそう考える暇もなく莉菜が肉棒を扱きだした。