セックスの街 4
「それもそうだね。」
パンツと短パンを履くと、雅人と涼香と、つぐみさんとつぐみの母親らしき人が来た。
「青田音羽といいます。娘ともにお世話になります。」
母娘そろってご丁寧な挨拶をした。
若すぎでしょ。お母さんというよりお姉さんに見えるよ。
僕は音羽さんとも挨拶のキスをした。
スマホは何の反応もしなかった。当然だ。もし、僕とつぐみが兄妹でも、ママは見ての通り違うのだから、パパが同じに違いない。つぐみのママとは血縁関係はない。
「あの、よくつぐみさんのお姉さんとか言われませんか?何歳とか聞いてもいいですか?」
「28歳です」
28歳…つぐみが僕と同い年とすると、音羽さん12歳でつぐみを産んだことになる。
十代での妊娠出産は当たり前のこの世界だが、12歳はかなり早い方にあたる。
「お仕事は何をしているんですか?」
「それはまだ秘密よ。もう少し仲良くなってから教えるね。」
王様ゲームをしたりテレビを見たあとは、みんなで大広間で寝ることにした。
すると、音羽さんが裸のまま僕の布団に入ってきた。
「音羽さん?」
「家に住まわせてくれるんだからいっぱいサービスしてあげるね。」
音羽さんが体を密着させてきた。痴漢はしたことあるけど大人の女とするのは初めてだった。
「大きいおっぱいがすぐ目の前にある。」
僕はすぐさまパジャマのズボンをパンツと一緒に下ろした。
実はさっきの王様ゲームの最初の方に王様になった涼香が「夜、布団に入るまでイクようなこと禁止」なんていう理不尽な命令を僕にぶち当てた。
おかげでそのあと、イク寸前のようなことになる命令が当たってもその前で止められ、テレビで登場人物がどんなに興奮させることをしてもセックスしていても、自らは射精することができなかった。
雅人には涼香と英梨にそれぞれ一回中出しするのを見せつけられた。
だから、布団に入ったらだれのところに行こう、と考えていたのだが、音羽さんの方から来てくれたのだ。
「私たちの中で誰が1番好き?」
「英梨かな?」
音羽さんの唐突な質問に正直に答えてしまった。
「あら?私や、つぐみは好きじゃないの?」
「だって、知り合ったばかりですから。」
「英梨ちゃんの事ばかり見てたものね。王様ゲームの時もすぐ英梨ちゃんの隣に座ってたし。ふーん。ケンジ君はああいう娘が好きなんだ。」
音羽さんは僕の体をぎゅと抱きしめる。
「なら。私の事ももっと好きになってもらわないとね。」