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セックスの街
官能リレー小説 - その他

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セックスの街 16

その時だった。奇妙なサイレンが鳴り響いたのは。
「えっ、何が…?」
『緊急警報!緊急警報!現在この町に正体不明の飛行物体が接近中!』
「な…!」
「あー…やっば、バレたか」
思わず息を飲む僕とは対照的につぐみは冷めた顔をしている。
「えっ…バレた、って?」

 つぐみは、僕と目を合わせないで話し始めた。
「私達、自由なセックスのために、戦ってるの」
「自由な、って、自由じゃないセックスってあるの?」
「…君達が、行けない世界の他のところは、今も、子供はセックスしちゃダメ、って言われて、大人になっても、フウフっていう特別な、約束をした、たった一人の人としかセックスできないの」
「ちょっと、何言ってるんだか、わかんない」
 そういいながら、僕は僕が「この世界は」って言っている理由の、謎の夢の話を思い出していた。
「そんな事で戦闘にまでなるの?ただの性行為がそこまで重要な意味を持つの?」
信じられなかった。確かに考えが違いすぎるかもしれない、だからって戦闘機みたいなのが出てくる話になるなんて…。
「もし負けたら…どうなるの…」
「わからないわ、捕まった人達は生け捕りにされてそのままあの飛行機の中へと吸い込まれていったわ」
つぐみが指を指した物、それは戦闘機と飛行船を組み合わせたような形状をしていた。
明らかに戦闘を想定した未来的な外見だ。だが、戦闘機よりも遥かに大きい。
これなら連れ去った人々を何人も収容できそうに思える。


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