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セックスの街
官能リレー小説 - その他

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セックスの街 11

皆さんは、同じ国なら、どこでも自由に行けるのかも知れない。でも、この世界では、街から外に出られるのは特別な職業の人だけ。近親相姦を防ぐため、って言われてるけど、つぐみのように同じ街できょうだいが会うこともあるし、よくわからない。
 でもこの「南門開放」のように、行ける範囲が広がることはたまにある。
「君の名前教えてよ」
「森谷ケンジです」
「私は有村エミリ」
エミリさんと連絡先を交換してると、
「ケンジくん、こんなとこでなにしてるの?」音羽さんに声をかけられた。
「友達と話してるだけだよ。」
「しりあい?じゃあ、デートはここまでね」

 僕は音羽さんに手を引かれて、押されるように音羽さんが乗ってきたと思われる小型の車の助手席に乗せられた。
 僕はエミリさんの方を見ていた。後ろからパトカーではない黒い車が近づいてきて、長身の、スーツを着た男が降り、エミリさんに何か言っていた。エミリさんは何度も頭を下げている、というところで、音羽さん運転のこの車からはエミリさんは見えなくなった。
 それでも、相変わらずトップレスの音羽さんの隣にいるとやはりドキドキする。
「もうすぐ花火大会あるから浴衣を買いにいかない?」
「いいよ。音羽さんの浴衣姿みてみたいし。」
近くのデパートまで走らせ車を駐車場に停めた。
エミリさんの次は音羽さんとデートか。 
車を降りたところでエミリさんから写真付きの連絡がきた。
「今度会うときはセックスしようね」と書いてあった。
 とりあえず、メッセージ送ってきたということは、さっき怒られているような雰囲気あったけど、拘束された、とかではなかったようでホッとする。
 僕はスタンプでオーケーのメッセージを送った。

 デパートの中を音羽さんと歩く。やはり音羽さん以外にトップレスの人はいないので多くの人がジロジロ見ていくが音羽さんは気に留めず堂々と歩いている。

 浴衣売り場に着いた。
 音羽さんは早速試着するが、乳首が見えるくらいにはだけて着ていた。
 「今年はきっとこんな着方流行るよ」

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