モブの催眠生活 23
「あぁ、外で裸になるなんて、なんか新鮮で気持ちいいぃ!」
紫村さんはそう言って芝生の上に寝転がり、脚を開いた。
目を閉じ、見るからに気持ち良さそうに、この野外で風に吹かれる全裸の感覚を満喫しているようだった。
僕も上半身も脱いで全裸になり、同じように野外で全裸の感覚を満喫した。確かに、柴村さんが叫ぶのも分かる解放感。
僕もその解放感にしばらく浸ったあと、柴村さんの上に覆い被さり、キスからはじめる。
そうして舌を胸へ、そして下半身へと進める。
「あぁん!ああぁ…」
柴村さんは、野外だからと思ったのか、ひときわ大きい声を出す。
そして、耳に自然に入ってくる声からすると、多分同じようにしている男女があと何組もある。
そうして、数分間ののち、俺は柴村さんの中に発射していた。
昼食はいつものメンツで食べた。
彩が、何か薬を飲もうとしている。
「あれ、何か風邪とか」
「違う、ピル飲み忘れちゃったんだ」
詠子が彩をキッとにらんだ。
「茜矢さん、あの、なにやってるの?高校卒業までちゃんとピル飲むこと、ルールでしょう。ピルは決まった時間に飲まなきゃだめでしょ」
そうか、北沢はそういう催眠をかけていたんだな。