堕天使の成長 21
そのまま莉音の手を引くクロエ。
その足取りはどんどん早くなっていって、小さな歩幅の莉音は早足になってしまうぐらいだった。
「く、クロエ・・・」
早いと言いかけて莉音は口ごもる。
息を荒げるクロエ、だがハイペース故ではない。
欲情して光る瞳、恍惚とした表情・・・
そして太ももに伝わる淫らな汁・・・
つまり、我慢の限界のようだった。
「あらあら、クロエちゃんのそんな顔見てたら・・・私まで発情しそうだわ」
杏梨も二人の様子に微笑むが、その顔は母ではなく女そのものだ。
クロエはそんな杏梨は様子すら、莉音のちょっと苦しい様子すら頭の中には無く、ただただセックスしたい一心のみで早足で莉音を引っ張っていく。
そして玄関に入るや否や、我慢できぬとばかりに莉音を押し倒したのだ。
押し倒された痛みや衝撃を感じる暇もなく、クロエが莉音に跨ろうとしてくる。
ちょっと待って、と言いたかったけれど、クロエの潤んだ瞳を見て出かけた言葉が止まる。
「莉音」
「クロエ…」
クロエの手がやすやすと莉音のズボンを脱がせていく。
小さくもガチガチに硬くなった男根がさらけ出される。
そして、そのクロエを杏梨が脱がせていく。
幸い鍵はかけてくれたようだが、ここは玄関である。
「お母さんっ、まって、ここ玄関だよっ!」
「ふふ、私は待ちきれず玄関の外でしてもらった事もあったわねぇ」
杏梨の方は意に介さず笑う。
彼女なりにクロエが限界なのを分かった上での言葉だろうが、莉音は慌てふためいていた。
だが、クロエの身体の変化を見た瞬間、莉音は固まる。
クロエの腹が妊婦のように膨らみ、黒い紋様がその膨らんだ腹に浮かび上がっていたからだ。
「クロエちゃん、よく頑張ったね・・・淫紋まで浮かんできて辛かったでしょ」
あの教頭から吸い取った妖が、子宮の中で熟成されて淫紋を浮かび上がらせ・・・
妖気によりクロエを発情させていた訳だ。
もうここまで来ると性欲暴走の一歩手前で、誰彼構わず男に襲いかかって淫魔化してしまいかねないレベルだ。
「クロエ・・・」
莉音は涙ぐむ。
多分危なければ杏梨がどうにかしただろうが、それは兎も角クロエは自分の意思で耐えていた訳だ。
「さあ莉音、クロエちゃんを楽にしてあげて」
杏梨が莉音に囁く。
かつての自分の苦悩をまるで鏡写しにしたようなクロエの姿に、杏梨も込み上げてきそうなものがあった。
「クロエ…おいで」
「うんっ」
クロエはあらわになった莉音自身の上に跨った。
ズニュっと入ってしまう莉音の小さな竿。
一発目にして奥にズンと刺さる。
「すごいいぃぃっっ!!・・・とんじゃうぅぅっっ!!」
その一撃でクロエは身体をのけ反らし、天を向き絶叫する。
そしてクロエの豊かな双乳の先端からは、シャワーのようにミルクが迸り莉音に降り注いだ。
「ふふ、すっかり堕天使らしい淫らな身体ね」
杏梨が後ろからクロエの乳肉を揉んでいくと、ピュッピュッとミルクが噴き出して莉音に降ってくる。
クロエの方は身体を震わせ、その乳揉みでも少し達してる様子であった。
それでも、もどかしげに腰を小刻みに動かし快楽を貪ろうとするクロエ。
いつもの綺麗で品のある顔立ちが快楽で歪み蕩け、卑猥そのものになっていた。
杏梨は後ろからクロエを少しずつ押し倒していき、クロエの乳塊がたぷんたぷんと揺れながら莉音の眼前に迫ってきた。
「莉音・・・クロエちゃんのおっぱい飲んでみなさいな」
杏梨の言葉に誘われるように、莉音はクロエの乳頭に口をつけた。