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BR42bis
官能リレー小説 - その他

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BR42bis 3

幸いな事に携行用のベルトなどもあったのでそれで身に着ける。
刃物を身に着けると、心臓がどくんと鳴った。
人を傷つけるかもしれない、殺すかもしれない。緊張感と恐怖感がのしかかってくる。

ディルドは…持っておけば女の子がこれで性的にやられる心配は減るとも思えるし、逆にならば殺してしまえとなってしまう呼び水になるような気もした。
そこでふと気づく。

「それだと僕が女の子も殺さないといけないのか?」

殺したり、手や足を失うような重傷を負わせるという怖すぎる想像を首を振って追い払う。
それでも暗い気持ちは晴れないが…
ベルトと一緒に見つかったバックパックがあったので、何とも用意のいいことだと思いつつ仕方なしにディルドで大きすぎない物は持っていくことにした。
学校のブレザー姿の上から食料などを入れたバックパックや武装装着用ベルトなどを身に着けた物々しい姿になった。

血糊の残る武器も誰かに使われると困るとは思うが、埋めたり潰したりする余裕はない。
持つものだけ持った秀仁は、その場を後にした。

木々が生い茂る森の中を歩き続けて、足に痛みを覚え出した時、小川に出た。
さらさらと流れるせせらぎが彼の心を和ませる。

川の中には小さな魚が泳ぎ、水草も生えていた。
ひとすくいの水を飲んでも問題なさそうで、秀仁はそっと水を飲んだ。
清らかな水が、疲れた心身を清めてくれる心地がして、心の余裕が戻ってくる。
秀仁はBRに放り込まれたクラスメート達の事を考えていた。
まず思い浮かぶのは國島 修(くにじま しゅう)。
秀仁にとって数少ない親友で、背丈こそ秀仁の182cmからはだいぶ低い164cmだが、細面の美少年という言葉がぴったりの綺麗な男子だ。
礼儀正しさや綺麗な容姿から受ける印象とは違い、攻撃的で活動的な性格をしていて、クラスにおいて秀仁とアンバランスな名コンビといった立ち位置だ。

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