病院に閉じ込められて 8
「うん凄いはぁ…益々大きくなってる…」
確かに…腹に着くぐらいに垂直に伸び上がったソレは、臍に届きそうな勢いだ…
「なんか自信が沸き上がってくるよ、もう怖いもの無しって感じだぜ…」
「それじゃこのまま…上の階に行きましょうよ…」
「ぅえ?;…ヤらしてくれるんじゃないの?…」
「それは上に行ってからでも遅くはないは…それに今はそのパワーが必用な気がするのよ…」
「パワーって何だよ?…単なる勃起じゃないか…」
「ううん普通の勃起とは全然違うは…崇高な感じがして…なんだかその前にひれ伏せたい気持ちよ…」
ひれ伏せたいって;…
神仏じゃあるまいし;…
「止せやい…今はせっかくなんだし…」
「ダメよ…この謎を解明しないとご飯も喉を通らないって言ってなかった…?」
「まあそうだけど;…」
あの時と今では状況が違うじゃないか;…
「だって考えてもみてよ、ヤッてる最中に相手が消えて無くなる可能性だってあるのよ…そんなことになったら、早く上の階に行かなかったことに、きっと後悔するに決まっているは…」
それはそうだろうとは思うけど、何だか言いくるまれているような気もしないでもないけど…
「分かったよ、優子ちゃんがそこまで言うならヤル前に確認してくるよ…その代わり戻ってきたらちゃんとヤらせてくれよ…」
「もぉおヤルヤルって高橋先生大人なんだから、高校生男子みたいなこと言わないのぉ;…」
そう言われてもこうなってしまったら男は早く出したいだけ…
大人も子供もないよね;…
早くヤりたい一心で、僕は素っ裸のまま食堂を出て階段を上がる。
その数歩後ろを同じく素っ裸の優子ちゃんが恐る恐る着いて来ていた。
「食堂で待っててもいいんだよ?」
「嫌ですよ。先生が帰って来なかったらそれこそ私本当に一人ぼっちになっちゃうじゃないですか」
上の階に興味は有るものの、何だかんだで怖いものは怖いようだ。
何だか微笑ましく思えた。
階段の折り返しを曲がるとすぐに上の階が見えて来た。
何も変わらなければ入院患者の病室が並ぶ階の筈だ。
意を決して足を踏み出す。
………
……
…
だがそこで僕が目にしたのは全く違う風景だった……