病院に閉じ込められて 12
普段ならソレは萎んでいくのだが、今回はそれでは終わらなかった。僕のソレも、前後運動も衰えることなく続いた。
「ひゃああぁん!私またイッた!こんなにイッたの初めて!」
優子は化粧も崩れ、よだれを垂らして叫び続ける。
そうして、僕があと4回イッて、ようやくソレは萎み始めた。僕はソレをゆっくりと抜いていった。
「はあ、すっごく、よかった、せんせえ〜また、改造されちゃう前に、ヤッて、ください…私…眠くなってきて…」
僕も急速に眠くなってきた。眠りに落ちていく直前、僕は優子の腹が急速におおきくなっていくのを、見た…
「とうさん、とうさん」
「おとうさん」
どのくらい、眠っただろう?聞き慣れない二人の子供の声が聞こえた。
だんだん頭がはっきりしてきた。僕には、お父さん、とかよぶような子供はいない。まして、ここはどこだったか…
僕はゆっくり目を開けた。だんだん、視界がはっきりしてきた。
多分、小学校高学年くらいの、男の子と女の子。陰毛はうっすら生えているくらいで、女の子の方は胸は膨らみ始めたくらいで。つまり、二人とも、僕と同じように何も身につけていなかった。
悪い夢を見ているのかと思い、頬をつねる…
痛てぇ;…
確かにこれは現実だ;…
「な、何なんだ?…君たちは…」
当然そう聞かずにはいられない…
「何言ってんですか…おとうさんが目覚めるのをずっと待っていたんですよ…」
うぇっ?!…お父さんだなんて言われても;…
でもこの男の子の方って…中学生時代の僕にそっくりだ;…
ブラブラしている皮っ被りのとこまで一緒じゃないかよ;…
でもまさかそんなことがある訳ない;…
そういえば優子ちゃんの姿が見えない…
「ゆ、優子ちゃんは?…あっ、僕と一緒にいた女の人は?…」
「それって、もしかしておかあさんのことですか?…」
ああ…
僕は愕然と下を向いた。
やはり、この子は、僕と優子ちゃんの子なのか…
「先生、私たち、親になっちゃったみたいなんです」
優子ちゃんの声がさらにダメ押しする。
僕は声の方向を見た。
優子ちゃんは、僕が眠りに落ちる直前と変わらぬ姿だった。
ただ、親になった、ということでなのか、あのときのハイテンションな感じよりは少し落ち着いた印象を与えた。
「優子ちゃん…」
「まあ、こんなところでも何なので、こちらへどうぞ」
いる場所は、眠りに落ちる前の手術台のようなものだけある部屋で、僕はその台から起き上がっていた。
優子ちゃんの示す方向には、眠る前には見えなかった扉があった。
僕はゆっくりと台を降り、その扉に向かった。
これは…!
「たぶん、私たちの記憶をスキャンして、再現したんだと思います」
四人がけのテーブルにはパンと目玉焼きとサラダの朝食が並んでいた。テーブルは違うが、テレビ…映っていない…冷蔵庫、窓枠などいくつかの部分が、実家のリビングそのものだった。
「これ、テーブルとか、いくつかは優子ちゃんの家のものと同じなの?」
「そうなんです」
「このパンとか目玉焼きとかは?もとからこうやってあったの?」
「いえ、キッチンにあったもので、作ってみました…その、一応、母親らしく…」
優子ちゃんは一応胸を張ったが、表情は照れたように笑っていた。