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ゼロから始める夫婦生活
官能リレー小説 - その他

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ゼロから始める夫婦生活 34

「あそこは休日出勤もあるのに、子供がいるから無理ではとお気にされてるのですか?二人いても実家住まいなので、いない時は両親がその間面倒を見てくれます。兄は出張が多くて…」
「花形ではないにしても、納期がきつい部署だ。そこでだ、少しでも君の役に立つものを用意しようと思う。着いてきたまえ」

俺は初音を会社から連れ出し、二人で下着職人の店に入って彼女の為にオーダーでブラを注文する。
唯や三人に好評だったし、初音が元々巨乳だったかは不明だが、子供を産んでから大きくなった可能性もあるものの、あの三人に負けてない乳というだけで牝奴隷の素質がある。

「社長、ありがとうございます。完成が楽しみです」
「副社長が肩こりが酷いってね、聞いてみたら胸のせいだったんだ。妻にも好評だったし、忙しくなると買いに行ったりケアができなくなりがちだ。あそこの部長は悪い男ではないが、歳だけあって古いタイプだ」
「ええ、女性を君付けで呼ぶそうですね。友達が周りがお父さんぐらいな歳の人ばかりの職場で働いてるんです」
そんな雑談をしながらも、初音は核心に迫るような話をし始めた。


この会社に入社した女子社員は、まず公平とセックスするのが慣例だったらしい。
初音も入社して公平とセックスした訳だが、彼女はそれが初めての男だったようだ。

そこで公平が気に入ると何度かお呼びがかかり、重要なポストに抜擢される事もあるらしく、初音は何度が呼ばれたものの、そこまででは無かったらしく、公平の信任する男社員と結婚するよう指示されたらしい。
その社員と結婚し2児を設けるも、公平の死の直後に離婚して今に至ると言う事だ。

「そうだったのか・・・」
「先代を恨む気は全く無いのですけどね」

公平の圧倒的カリスマだから抱かれるだけでも良かったんだろう。
まぁ、俺もアイツだから仕方ないぐらいの気分だ。

「ただ・・・私の元夫を含む先代の側近男性社員が余り宜しくなくて・・・」

ほぼ初対面なのに初音はよく喋る。
多分、ずっと聞いて欲しかったのだろう・・・
それと、紗英と美奈が俺にそれを聞かせる為に、この人事をした気もするのだ。

「毎週、社長の奥様と私達結婚した女社員は卑猥な格好でパーティに出るようにさせられてました・・・」
「ああ、妻もそれがトラウマぽい話をしてたな・・・」

初音の表情を見てると、それが辛かったようだ。
恐らく、主催が公平だから文句が出なかっただけだろう。

「離婚の理由はそれが原因?」
「ええ、それもありましたが、元夫は傍若無人な男でしたから」

そんな男達がいたとは知らなかった。
と、言うか公平の側近は優香達3人以外に見ていない気がした。

「でも、先代が亡くなった時に元夫達は会社乗っ取りを画策して・・・副社長達に負けて会社を辞めていきました・・・その時に私達は離婚して会社に残ったのです」
「そう言う事か・・・」

この人事が改めて納得できた。
紗英と美奈は、こう言う初音のような人間をどうにかする為に選んだようだ。
彼女達は愛社精神が高いし、会社から去れない理由も多々ある。
つまり、俺からすれば従わせて損は無いと言う事だ。

そして彼女達も俺に目をかけられれば将来が安泰。
会社の事と俺の事と彼女達の事を考えた絶妙な人事だった。

「君はいいな、子供がいて。育てる喜びがある。例え、傍若無人な男の血が入っていようとも、母の愛で人格も変わる。俺にはまだ子供がいない。だが、夫以外に社長としての顔もある。自分の代で新しい側近を作って新人や部署を育て上げたい。着いてきてくれるか?」
「はい、社長」
「しかしだな、君。君が再婚したり、先代のようなカリスマのある経営者の会社に移る可能性だってある」
「さっきのブラの件で、社長の優しさが伝わってきました。卑猥な格好とは大違いです」
「人妻を淫らなパーティーに呼ぶとは褒められたことではない。せめて、ランジェリー姿でお茶会ぐらいだ。君だけを誘ういたい。来てくれるか?」
「はい、会社に残ると決めた以上は、覚悟があります」
「なら、休日出勤の定時の後だ」
可愛らしい顔立ちだが、自立した女の顔でもあった。

「赤江本部長が社長は従う価値があると言ってただけはあります」
「アイツ・・・しっかり根回ししてくれてたんだな」

そう言う所が優秀な所だろう。
そして俺を社長やご主人と認めてくれたからなのかもしれない。

「頑張って休日出勤しなくていいようにしていきたいです」
「ああ・・・君には期待してるよ」

そう言うと初音が身を寄せてくる。
まだ日は高いが、時間はある・・・
いや、多分こうなることを見越して紗英がスケジュール調整して空いているんだろう。

流石に女社員を平日の昼間に連れ回してラブホは他人の目があってマズい。
俺は以前に優香から聞いていた会社の持ちビルの一つに彼女と共に向かう。
建前は視察だが、そこはベッドルームも備えた外回り用の休憩施設らしい。
いずれ貸ビルにするつもりだったが、まだ手をつけてない物件だ。

「ここは知ってるかい?」
「ええ、ここでよくパーティがありました」

初音は初めてじゃないらしい。
それでも嫌がる事無く、俺がロックを解除すると勝手知ったる様子で中に入っていく。

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