ゼロから始める夫婦生活 35
「ここの最上階のパーティールームでよく破廉恥パーティーが行われてたんですよ」
そう言った初音がエレベーターのボタンを押す。
そしてエレベーターに乗り込むのを俺も追いかけて乗る。
「意外とノリノリだな」
「先代社長の為ならどんな破廉恥パーティーでも喜んでやるんですが・・・元夫達とは嫌だったのです」
公平の前ではみんなそうだが、側に近付けるだけでも感涙する子もいるぐらいのカリスマぶりだった。
多分、彼女だけでなくみんな公平を恨んでないだろうし、喜んでやったのは想像できる。
だけど解雇された公平の取り巻きはそこを理解できなかったんだろうな・・・
公平のカリスマが自分の実力と勘違いしてたから結婚した妻達と関係を築けなく、結局離婚され・・・
会社を乗っ取ろうにも、人望は無いわ、優香達に及ばない才能やらで追放されたんだろう。
そう考えると哀れだ。
「考えさせられるね・・・俺も気をつけないとな」
「そう言う所が先代より素晴らしいと副社長も言ってましたわ」
まあ能力に劣るから気をつけてるだけなのだがね。
そう話してる間に最上階へ。
そこは広めのカラオケルームのような感じだった。
フォーマルなパーティーには向かない感じで、仲間内のパーティー用と言った感じだ。
「へぇ、アイツこんな感じの所が趣味だったのか」
公平の取り巻きって、俗に言うウェーイ系の意識高い系だったのかもしれない。
チヤホヤされるだけで優遇する奴じゃないだろうから優秀だったかもしれないが、公平がいてこそ働けるタイプだったのかもしれない。
俺が回りを見渡してソファーに腰かけると、初音も隣に腰かけてくる。
かなり身を密着させてだ。
「まるでキャバクラだなこれ」
「孕ませ放題の社内風俗嬢でしたからね、私達」
俺は男で性欲も人並み以上だけど、これは何か違う。
俺の趣味に合わない。
「俺はそんな事しないからな・・・パーティーするとしても君達の慰労でならやるけどね」
「私達は養う子供達もいるし、この会社が好きですから・・・それに女としての欲求もちゃんとあります・・・」
初音は俺に身を任せてくる。
彼女からすれば俺に抱かれておく方が得だろうし、こう言う誘いは俺も嫌じゃない。
「性欲の話をするなら、俺も言わせてもらう。君が経産婦なのはいいが、まだ二十代なので胸に張りがあって大きさの割に柔らかくないか気になる。逆に君は先代のモノと俺のがどっちが大きいか興味があるじゃないか?」
「つまりパイズリのことですか?先代も夫にも経験はあります。もちろん竿の長さがないと、挟んだまま舐めたりは・・・」
「それなら、問題ない。我が社に副社長のような乳を持つ女がいるように・・・俺だって、ほら」
「きゃあっ!」
あまり趣味に合わない場所であったが、二人きりには変わりないので、性器を露出させた。すると、初音は反射的に飛び退いて尻餅をつく。
「すまない、こんなことをする社長を軽蔑するか」
「あの、いいえ・・・社長がグローバル企業の社長並みなので・・・」
彼女は赤面しながら俺から目を背ける。優香と同じで、おそらく彼女も公平のが模範的なペニスと信じて疑わなかったのだろう。
「でも、素敵です」
戸惑いの表情を笑顔に切り替えながら彼女は言う。
「大きいのがいい、に越したことはないです…それに、社長は、人としても、私みたいなのにも優しい心遣いをしてくださり、魅力的に感じました」
「嬉しいな…でも、ちょっと堅苦しいかな…」
俺がそう言うと、初音は笑いながら服を脱いでいく。
子持ちにしては派手な赤い扇情的な下着は、もしかしたら勝負下着かもしれない。
ブラから零れ落ちそうな程の巨乳、EかFぐらいかの立派な代物だ。
「人に見せられる身体じゃ無くて残念です」
そう彼女が言うとおり、お腹周りはたぷたぷと脂肪が乗りクビレはほぼない。
そしてでっぷりとした下半身・・・
特に尻は、屈むとスカート越しにパンツのラインがくっきりと浮かび上がるぐらいぱつんぱつんな巨尻だった。
「普通なら2人も子供を産んだ宝物だと思うんだけどな、この身体は」
俺は初音を抱き寄せ腹にそっと手を当てる。
優香達3人や唯のような美貌やプロポーションでは無いが、決して悪い気はしない。
何ていうか、いい女と言う感じがする。
「君みたいないい女は、正直子供を産ませてみたい気持ちは分かるよ」
「ふふ、社長なら認知無しでも欲しいと思えますわ」
初対面だがどうも、性格的雰囲気的にも合いそうだ。