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ゼロから始める夫婦生活
官能リレー小説 - その他

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ゼロから始める夫婦生活 21

聞いた彼女の表情は変わらなかった。
と言うか何かがおかしい。

優香は何時もは俺に優しいし、フォローもきっちりしてくれる。
仕事終わりにコーヒーを淹れてくれるのも彼女だ。
だが、今の彼女はどこか突き放したような感じだ。

「やはりモノは立派ですね・・・あの子達が気に入り、唯ちゃんが気に入る筈です」
「そう言われると悪い気はしないけどね、男だから」

そこで俺は聞いてみる。

「で、けじめ以外に何か今日の君は違う・・・何か色々ごまかしてる気がする」
「例えば、何をですか?」
「おっぱいのサイズ・・・唯ですらGカップなのに、1サイズ上とかありえないし学生時代とサイズ変わってないとかありえないだろ」
「乳目利きは良いようですね・・・本当はKカップ・・・確かにごまかしてます・・・全くっ、そう言うのだけ覚えてるんですね・・・」

因みに優香の3サイズは学生時代に公平が教えてくれた。
優香には悪いが彼女のバストサイズとカップは、俺と公平の中では暗号のようになってたのだ。

「男は大きいと自慢になるけど、女はG以上になると・・・完全に規格外扱い・・・妊婦と間違えられることだってあります。
何より、おっぱいが大きい女は・・・馬鹿という迷信が男女ともに広がっていて、面接に落ちたことだって・・・そんな私が・・・ここまでの地位につけたのは、先代のおかげ・・・ピアスがない奴隷は唯ちゃんと私だけ」
「Kカップともなればレアだから、手を加えるのは惜しいんだな」
「ただでさえ重いのに、金属の輪っかまで付けたら大変です。あの二人はそれぞれシリコンと水風船らしいですが」

どこか二人に嫉妬してるようにも見える。一番公平に忠実だったからこそ、肉体も奴の好みに変えられたかったのかもしれない。

「俺とセックスするのは嫌か?無理強いして結果的に会社の存続に重大な支障が出るなら、このままの社長と副社長でいい」
「大人の対応ですね、よほど社長の椅子の居心地が良いと見えます」
「保身で言ってるんじゃない。君から見て、まだ俺が公平ほどの男じゃないってだけだ」
「そうではないのです、奉仕は嫌ではありません。この胸の・・・活用法の一つです。ただセックスでは・・・あまり、その、感じたことがなくて、でも・・・先代で満足に達することのできなかった私に、そんな資格が・・・」
「優香、お前の公平への思いは本物だったに違いない。でも、カラダの相性ってのもあるんだ。今は、俺がご主人様だ。チャンスをくれ」

俺の単刀直入な質問が優香の苦悩を抉ったようで、彼女は涙ぐむ。俺は唯の時とは違った思いが沸き起こり、彼女を抱きしめる。

「部屋に入る前におっぱいが見れるって、それだけで解除方法がわかりにくいシステムだな」
「認証キーが、指紋や網膜でなく乳首と言うだけの話・・・本当は紫外線を当てると浮かび上がるタトゥーで、それがQRコードとかなら完璧なのに」
「で、どこにそのタトゥーを入れるんだ?」
「下乳の裏側です。傍目からまず見えないし、ピアスという欺瞞も不要」

俺は、ただただKカップに見とれていたが、彼女も公平と同じく入力システムにいくつかアイデアを持っているみたいだ。
近未来かスパイ映画かなんかのセキュリティみたいで面白い。
しかし、今の状況だとAVにしか見えないな、こりゃ。

特別室に優香と2人きりになる。
仕事の時は完全にビジネスライクな副社長の顔だが、ここにきてとたん表情が和らいだ。

「あえて直哉くんって呼ばせてもらっていいかな」
「俺もその方がいいかな」

「よかった…あのころから、嫌われてたんじゃないかって心配してたの」
「まさか」
確かに成績優秀だが冷たい性格のお嬢様という印象はあったが。

優香は美奈や紗英と違って下着を着けていた。
そのブラを少しずらして乳ピアスだけ露出させたままだ。
天然だけあって乳輪や乳首は大きく、経産婦の色合いをしていた。
そして白く透き通った肌、大きな膨らみには幾筋もの血管が浮いて見えて、それが天然だとよくわかるような感じだった。

「下着、着けてるんだ・・・優香に黒はよく似合うよね」
「有り難う・・・大きすぎるから下着無しは辛いし、あの子達のように性処理優先でないから」

公平と最も付き合いが長い優香だから、昔からどこかしら公平の妻みたいなポジションだった。
それと高嶺の花だと言うのもあって、嫌ってる訳じゃないけど遠く感じていたのは事実だ。
美奈や紗英のような付き合い易い性格でもなかったけど、避けた覚えもない。
ただ疎外感を感じて嫌われてると思ったのかもしれない。

そして優香は乳ピアスを外した。
彼女のはクリップ式で、美奈や紗英みたく固定では無いようだった。

「固定じゃないんだ・・・」

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