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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 81

 放課後、瑞穂はロッカーにしまってあった柔道着を身に着け、格技場に入った。
 男子部員も女子部員も、瑞穂の方を見た。
 昨日の事件はこの場の多くの部員は、知っていた。そのため、瑞穂になんと声をかけたらいいか、多くの部員は迷った。

そんな皆の様子を察した瑞穂は明るい笑顔で、
「私は大丈夫よ。みんな、張り切っていきましょう!」
そう大声で言った。
続いて、キャプテンの真輝も声を張り上げて、
「そうた。みんな、今日も頑張っていこう!」
部員たちに向かって言った。

そして、部員たちは全員、格技場を出て、校庭の外周でランニングをした。瑞穂と真輝が並んで先頭を走り、卓也はその2人のすぐ後ろを走った。3人ともさわやかな笑顔だった。
「その様子なら本当に大丈夫な様ね」
「ふふ…卓也のおかげよ」

ランニングを終えると格技場へ戻り、部員たちは2人一組になって稽古を始めた。
「真輝ちゃん、お手合わせお願いするわ」
「オッケイ。望むところよ!」
瑞穂と真輝、2人はいずれも柔道二段である。

 瑞穂と真輝は向かい合って互いに軽く礼をし、すぐに互いに手を取る。どちらも、手を下に引いて倒そうとするが当然そのくらいではどちらも倒れない。足は、互いに取られないようになるべく相手から離している。
 しばらく、そんな均衡状態が続く。
「はい。それまで」
瑞穂と真輝、両者、共に一歩も譲らず、勝負は引き分けとなった。

「凄いじゃない!柔道じゃ真輝ちゃんにはかなわないな」
「瑞穂こそ大したもんよ。アメリカでもやってたのよね」
互いにたたえ合い、握手を交わす瑞穂と真輝。そんな2人に部員たち全員が拍手を送った。

一方、テニス部の練習場では、テニス部員たちは瑞穂と卓也のことを気に掛けていた。
「あの2人、大丈夫なのかしら?」
「さっき、元気よく走ってたから、もう平気みたいね」
「2人とも、明日はこっち(テニス部)のほうに出てくるんでしょう」
「そしたら、みんなで笑顔で出迎えようよ」

「こら。おしゃべりしてないで、練習、練習…」
瑠璃が噂話をしている女子部員たちを叱った。
「あっ!キャプテン」
女子部員たちが瑠璃の顔をまじまじと見つめた。
「ねえ、キャプテン」
「何よ?」
「キャプテンと大崎先生、卓也クンのおチンチンをモロに見たって…」
「えっ!」
瑠璃は思わず胸がドキッとなった。

「ねえ、どうなんですか?」
「卓也くんのあれ、いかがでしたか?」
2人の女子部員が瑠璃に詰め寄る。
「あ、あのね…」
瑠璃の胸の鼓動が高鳴る。

「バカなこと言ってないで、練習に集中しなさい」
その声のした方を向くと、すぐ傍に直美が立っていた。
「いいこと。珠木さんと大沢くんが姿を見せても余計なこと、変なことを言わないのよ」
直美は釘を刺すように言った。
「「はい」」
女子部員たちは素直に返事をすると練習に戻った。

「や、やだわ…」
瑠璃の脳裏に、昨日モロに見た卓也の一物が思い浮かび、股間が疼き出した。瑠璃はトイレに行きたかったが、練習が終わるまで我慢することにした。

練習が終わり、解散になると、瑠璃はクラブハウスを目指して駆け出した。そして、そこのトイレに駆け込んだ。

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