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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 69

 須藤麗奈はノースリーブシャツにブラウスなし、白いスカートを選んで登校し、教室に入った。
 挨拶はしたが、あまり、誰とも目を合わせず、うつむき加減になっていた。
 "健次に来てもらうなら、あの女がテニス部に来た日の、帰り…と思うけど、あの女いつ来るんだろう…"
 健次に瑞穂を襲わせる計画を立てている麗奈。瑞穂はいくつもの部活を掛け持ちしているので放課後の行動をどう読もうかと考えていた。

卓也と瑞穂は当初、テニス部と柔道部を掛け持ちすることにしていた。だが一学期初日、卓也は他の幾つもの運動部から熱心に勧誘され、瑞穂と一緒に全て入部をOKした。
卓也と瑞穂は基本的に、月水金に柔道部、火木土にテニス部に、それぞれ放課後の活動に出ることになっていたが、他の部にも時々は顔を出さねばならず、決まりの曜日にテニス部や柔道部に出て来ないことが幾度かあった。
はっきりしていることは、いずれの部に顔を出すにしても、卓也と瑞穂は必ずいつも一緒だった。また、瑞穂は、その日のテニス部の活動に出るか否かを、昼休みまでに、クラスメイトでテニス部キャプテンの瑠璃に伝えていることを麗奈は聞いていた。

卓也か瑠璃に尋ねてみようかと麗奈は考えた。だが、怪しまれないか心配だ。
「(午後の最後の授業が終わるまでにわかれば…それでもって、電話で健次を呼び寄せて…)」
麗奈は健次を校内に潜入させ、テニス部の練習が終了した後に瑞穂を襲わせるつもりである。その為に麗奈は麻酔スプレーを用意していた。

一方、瑞穂は、ブラウスに膝上20pの白いスカートで、正面をボタンで閉じた格好で登校した。教室に入ると、先に登校した瑠璃と顔を合わせ、挨拶を交わした。
「おはよう、瑠璃。お久しぶり!」
「おはよう、瑞穂。卓也くんと楽しく過ごせた?」
「うん!とっても楽しかったよ」
満面の笑みで答える瑞穂。

瑞穂は教室に入ってすぐ、ブラウスのボタンを外し、正面をオープンにした。その内側はヘソ出しのノースリーブシャツだった。瑠璃は通常の半袖シャツにホットパンツ、白いハイソックスだった。

「ねえ瑞穂。このクソ暑いのにタイツなんて履いてるの?」
「違うわよ」
瑞穂は瑠璃の目の前でスカートの裾を持ち上げた。そして、両足に履いているのが太腿を半ば以上までの長さの真っ白なサイハイソックスであることを示した。

「ところで瑞穂。おヘソに何か付けてるけど…」
「うん!これ、卓也とお揃いのヘソピアスなの」
「えーー!?」
驚く瑠璃に、瑞穂は、卓也の父の伸也からそのヘソピアスをプレゼントされた経緯を話した。

 「素敵!」
 そして瑞穂は卓也とお揃いのヘソピアスを付けたときの写真をスマホで見せた。
 「あ、なんか、すごい似合ってるかも」
 「でしょ」
 瑞穂はさらにいろいろな写真を見せていった。もちろん、見せることを考えて、二人の秘密にしたいような写真はあらかじめ他のフォルダに移してあった。

 そのうちに、予鈴が鳴った。
 席につかないとならないので瑞穂はスマホをしまった。
 「あ、ねえ、瑞穂、今日テニス部来てくれる?」
 「ごめん。まだわかんないんだ。昼までに返事するから」

瑞穂も卓也も、テニス部と柔道部に専念したいと思っていた。だが、陸上部やバスケットボール部など、他の運動部にもやり甲斐を感じていた。また、瑞穂は水泳部キャプテンの清川虹子(3年E組)から勝負をしたいと言われていた。

昼休み、彩奈は1年A組の教室を訪ね、卓也を呼んだ。
「この前はモデルを引き受けてくれて、どうもありがとう」
卓也に礼を言う彩奈。2人の傍へ、香織や望美など、クラスの女子達が寄って来た。
「あの絵ね、ついさっき、美術室前の廊下の壁に飾られたから、是非見に来てね」
彩奈は、今朝、卓也を描いた絵を美術部顧問の教師の美崎涼子や部長の河合静香(3年D組)に見せたところ、早速飾って公開することになったことを話した。

「卓也くんがモデルになった絵、見てみたい」
「うん。授業始まるまでにはまだ時間あるわね」
「うん。見に行こう」
香織と望美を含めた女子数人は教室を飛び出していった。

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