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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 64

 「「キャーッ!」」
 「「カッコイイ!」」
 会場中の女子が一斉に歓声を上げた。
 「美しい…」
 大介も彼らの全身から発する美しさには素直に感動して何回もシャッターを切った。もちろん、撮影は許可を得て行っている。大介が頭の片隅で"彼らに相当するホワイトビキニの女の子グループって無かったかな…"と考えたことは頭のなかだけに留めておいた。

ステージ前のスタンドは開演前より超満員で、立ち見客も大勢いた。そんな中、ファンクラブを称する少女達の一団がスタンドの先頭に陣取っていた。高校生もいれば小学生、中学生もいる。
彼女達は皆、ホワスパシャツに白いミニスカート又はホットパンツ、白いハイソックスといった、通称ホワスパルックの姿だったが、白ビキニパンツ姿で現れたホワイトスパークに呼応するかの様に、全員が一斉に立ち上がり、シャツやスカート、ホットパンツ、ソックスを脱ぎ、純白のビキニ姿となった。そして、彼女達はステージ上のホワイトスパークにエールを送る。
「「ゴーゴー!ホワイトスパーク!!レッツゴーゴー!」」
「こいつはいいや!」
大介は彼女達にカメラを向けた。

まだ5月だというのに、この日は激しい暑さで、遊園地内では利用客の多くが水着姿で園内を回っていた。特に十代二十代の女子のビキニ姿が目立った。政府呼び掛けの超猛暑緊急対策により、遊園地や動物園などにおいて水着着用が自由になっていたのである。

 大介はその場所にとどまらず、ホワイトビキニの彼女たちをいろいろな角度で撮影していった。それをとがめる女子は誰もいなかった。
 
 「さあ、今日は全国四か所の会場ともリモートでつないでいるよ!」
 センターの彼は、その会場の地名を一つ一つ呼んでいった。
 会場の大画面にその会場の様子が映し出される。どこも、この会場と同じようにホワイトスパークに呼応したホワイトビキニ姿で呼びかけに応じていた。

「「ワアアアアアアアア……」」
スタンドから大歓声が沸き起こる。
「みんなあー、今日は僕らの為に集まってくれてありがとう!」
リーダーはスタンドに向かって大声で言った。
「ではまず『シーサイドバウンド』を歌います」
再びホワイトスパークの合唱が始まった。

「「きゃああああああ……」」
「ステキイィィィィ……」
「とってもセクシイィィィィ……」
スタンドからは黄色い声援が飛び交う。

遥「我が校のテーマにもマッチするわね!」
優奈「プリティーホワイトね!」
泉「それに、とてもセクシーだし」

会場の少女たちは皆、白い宴にすっかり酔いしれていた。彼女たちには、8〜12歳の美少年12人の、艶やかで引き締まった裸身をさらして躍動する姿が眩しく輝いて見えた。

彩奈は双眼鏡に目を通し、ステージ上のメンバー一人一人をじっくりと見つめる。
「みんな素敵!どの子もいいモデルになるわ」
そう彩奈が呟くと、隣から優奈が声を掛けた。
「ねえ、彩奈」
「何?」
「タッくんだけどさ、これから先、何を目指すか、聞いてない?」

ホワイトスパークのメンバーは在籍中、歌やダンスのレッスンの他、野球やサッカー、テニス、バスケットボール、水泳、柔道、空手、剣道、フェンシングといった、様々なスポーツの基礎を叩き込まれる。そして、それらの経験を生かして、メンバー達の中には卒業後、スポーツ界や芸能界での活躍を目指す者が多い。
優奈は卓也のことでその点について気になり、彩奈に尋ねたのである。

「別に聞いてないわ」
「そう」
「そのうち聞いてみるわ」

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