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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 63

このプールでは3分間隔で波が4回発生する様になっていた。そして再び波が押し寄せてくる。今度のは最初のより大きい。
「くるぜ。手を離すなよ」
「うん!」
浮き輪を付けた2人は高さ60pの波に身体を持ち上げられ、ガクッと下がった。
「さっきのよりは大きいな!」
「まだまだ。大したことないよ」

続いて、3度目の波が迫って来る。今度は高さ80pと、最初のやつの2倍だ。2人とも大きく押し上げられ、水面に叩きつけられる様に落下した。
「今のはまあまあだな」
「次が一番大きい波ね」

警報が鳴り、アナウンスが高さ1mの波の発生を告げた。そして、それまでの3回のより明らかに大きい波が起きた。
「来たわよ!」
「ああ」
卓也と瑞穂は、迫りくる大波を待ち構えるかの様に、波の来る方向を向く。だが、この時は2人は手をつながなかった。
やがて、大きく盛り上がった水面に2人の身体は持ち上げられた。その後、卓也も瑞穂も見事に波打ち際に着地した。

 「「面白かったー」」
 二人は同時にそう言い、手を取り合った。

 「ねえ、スライダー行こうよ」
 それからすぐに、瑞穂はスライダーの上の方を指差し、浮き輪とともに歩き始める。卓也も直ちに続いた。

 
 
 
その頃、彩奈は姉の優奈と一緒に郊外の遊園地の野外劇場にいた。そこでは、午後2時より、“子どもの日”のスペシャルイペントでホワイトスパークの野外コンサートが行われていた。遥と大介、泉と修の姿もそこにあった。
連休に入る前、ホワイトスパークの事務所から白光学園に、6月の週末にホワイトスパークと撮影スタッフを訪問させたいという連絡があり、その返答を連休明けにすることとなった。遥と泉は、その話を聞いた優奈からの誘いもあり、ホワイトスパークがどんな物か、実際に見てみようと、それぞれ彼氏も誘ってやって来たのである。

野外ステージの上、背番号入りのホワスパシャツ、白い半ズボン、白いハイソックスといったスタイルのメンバー12人が横に並ぶ。
「あの子、今年新しく入った子ね。タッくんの背番号つけてるじゃない!」
メンバーの1人に注目する優奈。
「タッくんがやめて3年が過ぎたのね」
ホワイトスパークのメンバーにはそれぞれ背番号が与えられているが、メンバーが卒業すると、その背番号は最低3年は空けておくことになっていた。

 「『同じゼッケン 誰かがつけて また次のシーズンを駆けていく』…」
 優奈がそのような歌詞を口ずさんだ。
 「え、何?それ?」
 「母さんが教えてくれた。なんか古い、昭和の歌だって」

 そうして、彼らは一曲目を歌い始める。ホワイトスパーク創設時から歌い継がれる、国民ほぼ全員が知っている曲。
「どの子もみんな素敵ね!歌を聞いててもとても気分がいいし」
彩奈は、初めて生で見るホワイトスパークにすっかり魅せられてしまった。メンバーは皆、カッコイイようなカワイイような美少年で、ボーイソプラノの見事な合唱は聞いてて心が和む。
「卓也くんも何年か前はあんな感じだったのかな?」
彩奈は、ステージ上のホワイトスパークを見つめながら卓也のことを思い浮かべた。

遥「結構いいじゃない!」
泉「そうね!学校中の女子が喜ぶかもね」
遥も泉も、ホワイトスパークが我が校に来るなら喜んで迎えたいと考えた。
「どうせなら女の子のグループだといいのにな」
遥の隣にいる大介がホワイトスパークの方にカメラを向けながら呟いた。

前半のプログラムが終了し、休憩時間となり、ホワイトスパークのメンバー12人は一旦姿を消した。20分間の休憩が終わり、司会が後半開始を告げた。
そして、メンバー12人は再びステージ上に姿を見せたその時、彼らは皆、お揃いの純白のビキニパンツスタイルだった。

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