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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 7

「水木さんに桜井さん!…それに君たち…」
広夢は望美と香織の姿を見て、紗綾香や真美にピーターパンのモデルを頼んだ時、一緒に居合わせた2人の女子中学生を思い出した。

「久しぶりだね!…名前は何て言ったっけ?」
広夢は2人に名前を尋ねる。
「北原望美です。新体操をやってます」
「有村香織です。入学したら水泳部に入ります」
望美と香織は広夢に自己紹介した。
「そうか!早速可愛い後輩ができたね」
広夢は紗綾香と真美に向かって言った。

「2人とも可愛いね!そのうち僕の絵のモデルになってもらおうかな」
広夢は望美と香織に向かって言った。
「ええ!でも…ヌードはお断りですよ」
そう言ったのは香織だ。
みんなは一斉に笑った。

「ああ、紹介するよ。僕の中学の1年後輩の加納春樹くん…」
広夢はそう言って、連れて来た受験生の男子を紹介した。

「は、はじめまして…か、加納 春樹と、いいます…中学の美術部で麻生先輩の、後輩で、高校でも、美術部に、は、入ろうと思って…」
 春樹はかなり緊張しながら自己紹介した。
「緊張しなくても大丈夫だよ」
 紗綾香は語りかけるが、簡単には緊張は解けない様子だった。
「と、と、ところで、麻生先輩、あ、あ、あの、は、は、いえ、ヌード! 書かれて、ここに、その絵、しまってある、って本当なんですか?」
春樹はひどくどもりながら広夢に尋ねる。
「うん!あるよ。冬休み、2年の先輩カップルにモデルになってもらって描いた『アダムとイブ』が」
広夢はそう言って美術準備室の方へ向き、ドアが開いてるのに気がつく。

「もしかして…見たの?」
広夢は、望美と香織を見つめながら尋ねた。
「えっ、ええ。ドアを開けたら…その絵が目に入って…」
望美は気まずそうに答える。
「でも、いい絵ですね!麻生さんの腕も素晴らしいし、モデルも素敵ですから…」
香織がそう称賛した。

「やっぱり…麻生先輩は…すごいですね。…僕なんか…ヌード写真見た途端にドキドキになっちゃいますから…」
春樹はそう言い、緊張した面持ちで、広夢の描いた『アダムとイブ』を見ていた。

春樹はまた、『水の妖精』と『ピーターパン『の2つの絵を紹介され、目の前にいる紗綾香と真美がモデルであると聞かされた。
「やっぱり麻生先輩は…美少女を描くことにかけては天才なんですね…」

「ありがとう」
 広夢はそれから窓の方を見た。
「これは親父譲りかもな」
「先輩って、あ、あの麻生十夢先生の息子さんなんですよね」
「麻生十夢先生、って画家、聞いたことある」
 紗綾香がスマホで画像検索した。
「あ、やっぱり、こういう少女の絵を描く方なんだね」
「そう、僕も親父に負けないように頑張る!」
「ぼ、僕も先輩に追いつけるよう、頑張ります!」
 春樹は広夢の後について、気をつけの姿勢で宣言した。
「北原さん!有村さん!あ、あの、いつか、僕のモデルにも、なってください、あの、連絡先、こ、交換しても、いいですか?」
 一同、このちょっとギャップある発言に、ちょっと笑った。でも香織は、笑いながらも快く連絡先交換した。

「お前、人を描くのは苦手とか言って…風景ばかり描いてただろ…」
広夢が言うと、春樹は
「せ、先輩に刺激されたんです。それに…こ、ここには素敵な女の子が一杯いそうだし…」
それを聞いて、みんなは笑った。

突然、美術室の扉が開き、
「校内に残っている人は早く帰りなさい」
そう呼び掛ける者の姿があった。それは泉だった。

「泉先輩!」
紗綾香が真っ先に声を掛けた。
「泉さん!お久しぶりです」
望美と香織は泉に挨拶する。
「あら!久しぶりね」
泉も2人に声を掛けた。

「紗綾香さんと真美さんの絵を見せてもらってたんです」
望美がそう言うと、
「それと、泉さんの“イブ”も見させてもらいましたよ!」
香織がニコニコしながら言った。

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