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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 6

「こんにちは!紗綾香さん」
香織が笑顔で挨拶する。
「どうだった、テストのほうは?」
「一応…大丈夫だと思いますけど…」
紗綾香に尋ねられ、香織はそう答えた。
「そう!じゃあ、うちの水泳部…よろしくね」
そう言って、紗綾香は1枚のビラを香織に渡した。

「香織ちゃん、入学したら…きっとうちの部に来るよね。楽しみにしてるから…」
「もちろんです!」
元気のいい声で紗綾香に返事をする香織。

「ところで、私も麻生くんに頼んで…絵を描いてもらったんだけど、よかったら見てみない?」
広夢が真美をモデルに『ピーターパン』を描いた後、“自分がモデルになっていたかもしれないのに”と思った紗綾香は、広夢に頼んで『水の妖精』と題する絵を描いてもらった。それは今、美術室に飾られている。

 ビラ配りが終わる時間あたりに待ち合わせて、紗綾香、真美、望美、香織は美術室に向かった。
 そこは誰も居なかったが鍵は開いていた。
 紗綾香の「水の妖精」と真美の「ピーターパン」は並んで飾られていた。
 「すっごーい!」
 「賞とかとるかも」
  望美と香織は口々に感嘆の声を挙げた。
 「紗綾香さん、これいつくらいに描いたのですか?」
  香織が聞いた。
 「去年の11月かな」
 「そんな寒いのに、描いたとき、ほんとにプールに入っていたのですか?」
 
 「うん、ここは温水プールあるからね。麻生くんにプールに来て描いてもらったよ」
 紗綾香はプールがある地下の方向を指して言った。
 「冬の間とかも練習できるっていいですよね」
 香織と紗綾香が水泳部の練習についてさらに話している横で、望美は窓に近いにあったらドアの前にいた。

 「このドアは?」
 「美術準備室。多分鍵開いてる」
 真美か言い終わらないうちに望美はドアを開けた。
 「キャ!…あの、この絵の…裸の女の人って…泉さんでは?」
望美はドアを開けた途端、驚いて悲鳴を上げた。
望美の目の前に、裸で寄り添う男女を描いた絵があった。
「ああ…その絵ね。麻生くんが2年生のカップルをモデルに描いた『アダムとイブ』よ」
真美が説明した。
「へーっ!そうなんですか。カップルでヌードモデルなんて…すごいですね!」
香織が感心しながら言う。

「女の人の方は泉さんですよね?」
「そうよ!泉先輩よ!」
望美の問いに紗綾香が答えた。

「ねえ望美、この男の人、ひょっとして…学園祭の時、私たちを接待してくれたイケメンさんじゃない?」
香織が望美に向かって言った。
「そっ…そう言えば!」
望美は思い出した。学園祭の時、白いビキニパンツ姿の男子が自分たち2人を接待したとき、望美は胸がドキドキとなった。
泉と一緒に裸で描かれている男はまさしくあの時の男子だった。
望美はそのときの事を思い出し、胸がドキドキしてきた。

 白いビキニパンツの中…
 絵の中で修のそこは、葉で軽く隠されて描かれていたが、十分に想像力をかきたてるものだった。
 いつか、自分も誰かとカップルになって、こんな風に、相手の前で裸になる、そして相手のソコを見る…

 「そういえば、この学校で付き合ってる相手がいる人ってどのくらいの率なんでしょう?」
 香織はふと言った。
「全部分かるわけじゃないけど、実感としては、半分くらいかなあ。学年が上がるほど率は高い」
「紗綾香さんは、とか聞いて良いですか?」
「まだいないよ」

 その時、美術室の後ろの扉が開いた。
「それで、ここが僕らの美術室!…あ…」
 広夢だ。受験生の男子を連れていた。広夢は誰も居ないと思っていた美術室に人が、しかも女子が四人もいて多少面食らっていた。

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