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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 55

 そしてあの日のことを思い出して、顔を赤くしてうつむく。
 「あ、えっと、すごい緊張したけど、いい絵、描けたと、思う」
 自分が性的に興奮してしまったようなことを出すわけにはいかない。まして、ヌードを描くかもしれない人の前で。
「どんな出来栄えか、是非見てみたいな」
「連休が明けたら学校に持ってくるわ」

彩奈は緊張した面持ちで、その場に飾られている美少年のヌード画を夢中で見つめる。その絵には少年の股間の一物がしっかりと描かれていた。
(卓也くんもパンツを脱いだらこんな感じなのかな?)
あの時、卓也は白いビキニパンツを履いていたが、その股間部分が盛り上がっているのを見て胸がドキッとなったことを彩奈は思い出した。
「私…こんなふうに…男の子のヌードをちゃんと描けるかしら?」
彩奈は目の前の絵を見つめながら呟いた。

「大沢を描いた時、大事な所は隠してたんだよな」
絵を見つめる彩奈の傍から宏が声を掛けた。
「ええ」
彩奈が宏の方を向いたその時、思わず胸がドキッとなった。目の前の宏が一瞬全裸に見えたのである。

 「なあ、男の、大事なところって、実物見たことあるか?」
 「え、いや、すごい小さい頃なら、あるけど、それは、覚えてない…」
 宏はすかさず、サラリと言う。
 「俺の、見てみる?」
 「えっ?」
 確かに、宏のヌードを描くと決めるなら、はじめてきちんと見る男性のモノは、宏のものになる。

「私が頼んだら、沖田くん…貴方、ヌードモデルを引き受けられるかしら?」
「俺で良かったら喜んで…」
彩奈の問いに宏はあっさりと応えた。
「この絵みたいに、“大事な所”も含めて、私の前に素っ裸を2、3時間さらすのよ。沖田くんはその覚悟を持てる?」
彩奈は宏の股間に視線を向けながら尋ねる。
「君が自信を持って描けるんだったらオーケーさ」
「そう。じゃあ、貴方を描くことに決めたらじっくり見させてもらうわ」
「で、いつ描くの?」
「夏休みになったら…」
彩奈は、夏休み前に学校で行われることになっている水着コンテストを見た上でモデルの男子を決定するつもりでいた。

5月3日、この日は卓也の誕生日である。瑞穂は卓也の家に来ていた。
その夜、大沢家でささやかな卓也のバースデーパーティーが開かれた。
「タク坊、お誕生日おめでとう。これ、私からのプレゼントよ」
「ありがとう!瑞穂姉ちゃん」
「早く開けてみて」
瑞穂に促され、卓也はプレゼントの箱を開けた。

 卓也は箱を開け、さらにその中の袋を開けた。
 「おっ」
 そこには、スカイブルーのビキニの海パンが入っていた。
 「いつもの、白もかっこいいけど、たまには、他のも、いいかなあって、思って」
 「うん、ああ、ありがとう。今度海パン穿くときはこれ穿くよ」

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