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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 5

 数日後、優奈が生徒会本部室を訪ねた。
 「お久しぶりです。吹田先輩」
 「久しぶり。根谷さん…元気にしてた?」
 「はい。おかげさまで。ところで推薦入試どうでしたか?」
 優奈は笑顔を見せた。
 「何とか受かったよ」
 「おめでとうございます!」
 「「おめでとうございます!!」」
 周りのメンバーも口々に優奈を祝った。
 「あとは心おきなく卒業のこと考えられるよ…仮装のど自慢大会、出るよ。アルファベット3文字グループみたいな衣装着ようと思って」

「そうですか!吹田先輩が歌うのを楽しみにしています」
「こちらこそ…楽しみにしてるわ…仮装のど自慢大会」

仮装のど自慢大会には、ソロ、デュエット、グループなど、様々な形で多くの3年生がエントリーしてきた。
雪乃をはじめとする新体操部の3年生一同はレオタード姿で歌うことを表明し、また、水泳部の3年生女子たちは競泳水着を着て歌うと申し出た。
他にも、運動部のユニフォームや学園祭で着たコスプレ衣装でエントリーする者が多かった。
麗美と光平は、ウエディングドレスとタキシード姿で出ると言ってきた。

 予想以上の反響に、遥達はこの企画にしてよかった、と思い、準備にも気合いが入る。

 白光学園入試の日。在校生は休みだが、遥達生徒会本部役員や、部活への早めの勧誘をする人たちは、受験生激励のビラを配っていた。
 受験生のなかには、もちろん望美と香織の姿もあった。
「望美、どうだった…試験?」
「バッチシよ!香織のほうこそどう?」
入学試験を終え、望美と香織は一緒に帰ろうとしていた。

「望美ちゃんに香織ちゃんじゃない!」
昇降口を出たところで2人は呼び止められた。
新体操部の1年生、桜井真美だった。真美はこの日、部活勧誘を兼ねた、受験生激励のビラ配りのために学校へ来ていた。

「桜井さん!お久しぶりです」
望美は真美に挨拶する。
「2人とも…試験はどうだった?」
「ちゃんとできたと思いますけど…」
香織が答える。

「合格発表の日に…新体操部の公開模範演技があるから、是非見にいらっしゃいよ。雪乃先輩も来て、この学校での最後の演技をするから」
真美は2人に向かって話した。

「はい!ぜひ行かせていただきます!」
 中学で新体操をやってきた望美は身を乗り出すように言った。
「香織も来るよね」
「うん」

「望美ちゃん、香織ちゃん、受験お疲れさま」
 斜め前くらいで水泳部のビラを配っていた紗綾香が二人に気づいて近づいてきた。

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