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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 44

その頃、学校では、SNSに投稿された或る女性の画像が話題になっていた。
遥がスマホの画面を泉に示す。
「ねえ、これ、長岡先輩よね!」
「うん!私も夕べ見た」

この年の3月に卒業した長岡亮子がビキニのボトムのみの格好で、1年生達の臨海学校の場所とは別のトップレス特区の海岸に立っているのが写っていた。
亮子は昨年の夏、同学年の佐竹正彦と共謀し、麗美のビキニを水に濡れると透ける物にすり替え、大勢の前で丸裸同然の姿をさらす辱めを麗美に味わわせた。
その後、亮子は制裁を受けた。プールの水の中で全裸にされ、プールから上がった際、大勢の前で裸身をさらした。その時、生徒の何人かがスマホやデジカメで亮子の全裸姿を撮った。
亮子は身長150p足らずで、ズングリとした太い体型をしていた。また、実は亮子はデベソで、全裸をさらし、写真に撮られたことによって、それが学校中に知れわたった。以後、亮子は“デベソのダルマ”と陰で呼ばれるようになった。
噂では、亮子は卒業後、共犯者だった正彦とつき合っているとのことだった。

 「それでも…なんで長岡先輩、あんな格好で、しかも写真に映ってるんだろう?いくら特区でもトップレスってそんないないのに」
 泉は遥に疑問を投げかけた。
 「うーん、この写真、盗撮されたとかじゃなくて、積極的に映ってる感じだよね」
投稿写真の中には亮子のデベソをアップした物もあった。

 「根谷さん、それ、もしかしたらコラかもしれない」
 あとから生徒会本部室に入ってきた駿が言った。
 「コラ?」
 「ええと、コラージュ画像。つまり、例えば普通の水着の画像と、裸の画像を合成して、裸でそこに立っている、フェイクの画像…」

「そういうの、よく知ってるわね」
泉が感心すると、
「うちのクラスに写真部の女子がいてね。彼女が言ってたんだ」
そう駿は話した。
「だとすると、一体誰が…何の為に…」
考える遥。

「そう言えば、遥の彼氏の延田くんって写真部だったわよね」
泉が思い出して言った。
「うん!大介にもこの写真のこと、後で話してみるわ」
遥の恋人の延田大介は写真部に所属していた。

1年生達が臨海学校から帰って来たのはその日の夕方だった。
バスから降りた彼らは校庭に並んだ。そして、点呼が済むと解散となった。
そこへ、テニスウエア姿の女子が駆けて来た。瑞穂だった。
瑞穂が「タク坊」と叫ぶと、卓也も手を振りながら「瑞穂姉ちゃーん」と大声で呼んだ。そして、瑞穂が卓也の身体に飛びつき抱き締めると、卓也も瑞穂を抱き返した。
「お帰り、タク坊!」
「ただいま!…ところで、その格好は…」
「ちょうどテニス部の練習が終わったとこなの」
周りで大勢が見ているのも気にせず、2人は抱き合う。
純一が光輝の肩にソッと手を掛けた。
「俺達もあの2人に負けないヨウ、仲良くやろうせ」
「うん!」
光輝はもう既に卓也のことは吹っ切れていた。
一方、麗奈は、卓也と瑞穂が抱き合うのを見て、
「卓也くん、まだまだ諦めないから」
そう呟くのだった。

 放課後、遥は大介の部屋に寄ってこの画像がコラかも知れない話をした。
 大介はその画像を遥に共有させ、PCに取り込んだ。
 「それで、当時出回った長岡先輩の裸写真は、確かこの辺のサイトに…」
 大介はキーボードとマウスを操作していく。
 「大介、そんなの見てたの?」
 「いや、話題になってたから。別に興味あったわけじゃなくて」
 大介はすぐに目的の画像にたどり着き、ダウンロードした。
 「で、このどれかが、これとぴったり重なったら、コラ」

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