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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 35

 「なあ、今年の新体操部もレベル高いな」
 「そうだな」
 同じ体育館の他の場所を使う他の部の部員は彼女らをちらちら見ながら口々に言う。

 今日ここに来た新体操部の一年は先日より少し増えていた。
 「では、すでにレオタード申し込んでいた新入部員に、レオタードを渡します」

既に入部を決めていた新入生15人は先輩部員からレオタードを渡されると、それを持って更衣室へ向かった。
望美や光輝たちは更衣室でレオタードに着替えながら楽しそうに話す。
望美「今日からこの白いレオタードを着てやるのね!」
光輝「うん!胸がワクワクするわ」
理香「頑張ろうね」
他にも、この日に入部を申し込んだ新入生が4人いたが、その子達はオリエンテーションで渡された体育着に着替えた。

着替えを済ませた新入部員19人は再び体育館に集まった。
「新入部員の皆さん、1人ずつ自己紹介してください」
雪乃に代わってキャプテンになった麻岡舞の指示で、新入部員たちは1人ずつ自己紹介をした。

ここの体育館は中がとても広く、新体操部は普段、バスケットボール部と中を半々に分け合いながら練習していた。
「新体操部、今年も河愛い子が結構入ったようだな」
「俺、バスケ部でよかったぜ」
「ああ!レオタード姿の女の子をたっぷり拝めるからな」
バスケ部の男子達は新体操部の方を見つめながら小声で話した。

(タッくん、バスケ部に入ればいいのにな)
光輝はバスケ部の方を見つめながら卓也のことを思った。
卓也が同じ学校に入学していることを知ったとき、光輝は卓也のハートを射止めたいと思った。瑞穂の存在を知らされたときはとてもショックだったが、光輝は卓也を諦める気になれなかった。

バスケ部には光輝の中学の同級生の春日純一が入部していた。その純一は中学の頃から光輝に思いを寄せていた。

一方、水泳部の方。
香織たち新入部員も、2、3年生部員も、今年度から新しく採用になった、真っ白な競泳水着をまとってプールサイドに集まった。
キャプテン虹子の挨拶の後、新入部員一人一人の自己紹介が行われた。
この日は練習を軽く済ませて解散することとなった。

紗綾香や香織は着替えを済ませて更衣室を出ると、外へ出る為に階段を登った。すると、体育館の出入口の端に宏が立っていて、中を覗いていた。
「ちょっと沖田、何してんのよ?」
紗綾香が声を掛けた。
「いやあ…ここの新体操部、綺麗な子が一杯っすね…」
宏は紗綾香の方に振り向くと、ニヤニヤしながら言った。

宏は新体操部の練習風景を覗いていたのだ。
「あんたねえー…」
宏のその軽薄ぶりに呆れる紗綾香。ちょうどその時、
「それでは、今日はこれまで」
という声が体育館の中からした。新体操部が練習を終えて解散になったところだった。

出入口の所に立っている紗綾香や宏の前に、数人の新体操部員が近付いて来た。その中に真美と望美、それに光輝もいた。
「どうしたの?紗綾香」
真美が尋ねた。
「こいつがね、新体操部の練習を覗いてたのよ」
宏の腕を掴みながら紗綾香は言った。

「貴方、1年生ね。名前は?」
真美たちの後からやって来た舞が宏に尋ねる。

 宏は直立不動になって答えた。
「はい!一年C組 沖田 宏と申します!新体操部の練習があまりに魅力的なので、つい…」
「あのね、新体操部の練習は別に隠してるわけじゃないの。見たいなら堂々と『見学させてください』と言えばいいでしょう。覗くなんて、感心しないわよ」

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