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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 34

 「瑞穂姉ちゃん、もう2つ運動部入ることにしたけど、いくつまで入れるとかあるの?」
 卓也は小声で聞いた。
 「いくつでも入れるみたいだよ」
 「そっか」
 卓也は勧誘している部員達に言った。
 「掛け持ちでよければ、全部入ります」
 これで勧誘は収まるか、と思ったが、むしろ、最初にうちに来てほしい、という勧誘に変わっていった。
 「タク坊、私今日テニス部から行こうと思ってるんだけど一緒に来てくれる?」
 「いいぜ」
 瑞穂が、その場を切り抜けることを考えてそう言い、二人はテニス部の練習場所へと歩いた。

「いらっしゃい。待ってたわよ」
練習場に着くと、テニス部キャプテンの野上瑠璃が2人を出迎えた。
瑠璃は瑞穂と同じ3年C組である。瑞穂と瑠璃は小学校時代の同級生で、5年ぶりの再会だった。
「瑠璃ちゃん、よろしくね」
「ええ!瑞穂ちゃんもタッくんも大歓迎よ」
瑠璃は満面の笑みで言うと、卓也に握手を求めた。
「よろしくお願いします」
卓也は瑠璃と握手をしながら言った。

「早速だけど、…瑞穂ちゃん、私とお手合わせ願えないかしら?」
瑠璃が瑞穂に勝負を申し出た。
「ええ。いいわよ」
瑞穂はこの日、テニスウエアを持って来ていなかった。しかし、瑠璃に勝負を挑まれ、すぐにでもやりたいと思った。そこで、先ほど教室で渡されたばかりの体育着を着てやることにした。
瑞穂と卓也はそれぞれ更衣室で着替えを済ませた。

「瑞穂姉ちゃん!」
瑞穂のスタイルを目の前にして、思わずドキッとなる卓也。
瑞穂が着ていたのは、セパレートタイプの白い半袖レオタードで、トップとボトムの間からヘソが露わになっていた。

瑞穂のその格好は周囲の視線を釘付けにした。
「すっげえぇぇ…」
「あれが女子の新しい体育着か!」
「着る者によっちゃあ、結構色っぽいな!」
「あんなの着るの…ちょっと恥ずかしいな…」
レオタードの体育着は瑞穂の身体をピッチリと収めており、豊満なバスト、奇麗にくびれたウエスト、プリプリのお尻と、瑞穂の美しいボディーラインをそっくりそのまま体現しており、その上、ヘソ出しとあって、とてもセクシーである。

「いくわよ。瑠璃」
瑞穂はラケットを持ってテニスコートに立ち、瑠璃と対峙した。そして、2人の勝負が始まった。

偶々そこを通りかかった遥と泉がネット越しにそれらの様子を見ていた。

 「あの子、C組にアメリカから転校して来たっていう珠木さん?」
 遥はコートの方に視線を向けたまま泉に尋ねた。
 「そう。麗美先輩の従姉妹なんだって」
 「かっこいいなあ」
 「麗美先輩思い出すよね」
 二人はしばらく試合を見ていた。

 「ねえ、泉、新しい体操着、ほんとに使い始めたんだなあ、って思うと、うれしくない?」
「うん!みんなが喜んで着てくれるといいね」
コート上の瑞穂の姿を見ながら遥と泉は話した。

テニスコート前のネット裏には、男子も女子も生徒が大勢集まり、瑞穂と瑠璃のゲームを観戦していた。
「どっちも素敵ね!」
「あの人、タッくんの幼馴染だそうよ」
「スタイル抜群だし、カッコいいじゃないか!」
「新しい体育着姿、結構いいな!」

ゲームは激しい接戦の末、瑞穂が勝利を収めた。
「お見事よ、瑞穂。向こうでもやってたって言ってたけど…」
「瑠璃だって、ずい分と腕を上げたじゃない」
瑞穂と瑠璃は互いに称え合いながら握手を交わした。2人は小学校高学年の時、共に同じテニスクラブに通っていた仲だった。
そんな2人に対し、周囲から盛大な拍手が沸き起こった。


一方、体育館では新体操部が、地下のプールでは水泳部が、それぞれ新入生部員を迎え、今年度初の活動に取り組んでいた。

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