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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 20

 紗綾香はその後、真美と連絡をとって市内のファストファッション店に来ていた。
 紗綾香は真美に、白い水着に変わるから白いタイツを買うんだ、という説明をした。
 「白い水着なんだ。私達のレオタードとも揃うね」
 「いやあ、真美のところと揃うなんて!真美のところのほうが十倍カワイイよ」

 二人は店の中を歩いて水着売り場に差し掛かった。
 4月に半袖でいい気候だ。海や野外のプールが開く日も近い。
 「『トップレス特区』爆誕!この夏、君もチャレンジ!」
 「トップレスなんてなる人いるのかな」
 真美は紗綾香に話しかけた。

 政府が数日前「超猛暑 緊急対策 第二弾」の一つとして
 「特定の地域で、上半身の着衣をつけないことを違法としない」という宣言を出した。
 これが「トップレス特区」で、この県内の海岸付近にも設定された。

「いくら特定の地域でも、胸を丸出しにするのは恥ずかしいわよね」
真美が言うと、紗綾香は
「うん!…でも、遥先輩や泉先輩ならお似合いかも…」
「そうね!あれほどの巨乳ならね」
そんな話をしながら2人は笑った。

紗綾香「もうすぐ3年生の卒業式だけど、雪乃先輩がいなくなるの残念だね」
真美「でも、雪乃先輩の家って、学校のすぐ近くだから…」

雪乃の自宅は白光学園の最寄り駅のすぐ近くで、その森崎家では副業で喫茶店を経営しており、雪乃の母親が店を切り盛りしていた。現在、校内に展示されている『白き天使』は、卒業式が済んだ後に雪乃に贈呈されることになっている。そして、その後は雪乃の家の喫茶店に飾られることになっていた。

「ねえ、水着を買っていこうよ。今年はビキニにしてみようと思うんだけど、紗綾香もどう?」
真美が言うのに対し、
「ビキニか!…でも私、胸ちっちゃいから…」
紗綾香は悩み、考え込む。紗綾香自身、ビキニを着てみたい思いもあったが、胸が小さいのが目立ってしまうと思うと恐かった。

 「そこまで気にしなくてもいいと思うけど…でも、気になるなら、パッドつけてみる?」
 「ああ、パッド、それは、考えてなかった」
 紗綾香はそれでもあまり乗り気でなかった。何か偽装のようなことをして本来の自分を隠すのはちょっと抵抗があったのだ。
 紗綾香が乗り気でないのは真美にも伝わった。
 「まずは着けて試着してみようよ」

真美は近くの女性店員を呼び、
「私たち、水着を試着させてほしいんですけど…」
と言って頼んだ。そして、店員が近付いて来ると、2人はそれぞれ選んだ商品のビキニを手にした。
「どうぞこちらへ」
店員は真美と紗綾香を試着室の前まで誘導した。

「真美、お先にどうぞ」
紗綾香がそう言ったので、真美が先に試着室に入った。それから数分後、試着室のカーテンが開いた。そこには鮮やかなピンクのビキニをまとった真美の姿があった。
「どうかしら?ビキニなんて初めてなんだけど…」
真美は紗綾香に聞く。
「うん!よく似合ってるよ。真美ってプロポーションいいから」
紗綾香はうらやましく思いつつ、ビキニ姿の真美を褒め称えた。

結局、真美はそのピンクのビキニを買うことに決めた。
「さあ、次は紗綾香の番よ」
真美に促され、紗綾香も試着室に入った。紗綾香が選んだのはシルバーグレーのビキニだった。そして、ビキニを試着した紗綾香はカーテンを開けた。

 「うわーっ、超いい!」
 「え、そうかな。パッド、おかしくない?」
 紗綾香はパッドで盛った両胸を抑えながら言った。
 「全然いいから!」
 「そうなんだ…あ、なんかこれ、いいかも」

 紗綾香もそのビキニを買うことにし、真美と一緒にレジに行った。レジは幸いすいていた。
 「あ、莉乃!ここでバイト?」
 「真美じゃん。一年ぶりかも。そう。バイト」
 真美はレジにいる店員とそんな会話を交わした。
 「中学で同じクラスだった宮脇莉乃」
 きょとんとする紗綾香に真美は説明した。 
 「はじめまして」
 「はじめまして。水木紗綾香です」

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