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(続)格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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(続)格好が・・・ 16

「香織ちゃん、見事な泳ぎだったわよ!」
泳ぎを終えてプールサイドに上がった香織を紗綾香はねぎらう。
「どう。これから私と勝負しない?」
「ええ。喜んで」
紗綾香と香織は一緒に泳ぐことにした。

「おい紗綾香」
2人の傍に1人の男子部員が寄って来た。紗綾香のクラスメイトでもある高杉洸だ。
「二年でも同じクラスだといいな」
「そうね!」
洸(あきら)とは、入学して同じクラスになり、部活も一緒、イケメンで性格も爽やかだし、泳ぎもうまい。紗綾香は洸には好感を持っていた。

「あの沖田とかいう奴、君の中学の後輩だってな」
「ええ。そうよ」
「水木はあいつとつき合ってるのか?」
「とんでもない!」
紗綾香は洸に、中学の時の宏との経緯を話した。
「私を追いかけてここに入っただなんて…全く不愉快だわ」

紗綾香と洸が話してる傍に宏が近寄って来た。
「なあ沖田くん、これから俺と泳ぎで勝負しないか?」
洸は宏に向かって言った。
「いいっすよ」
「もし君が負けたら…今後、紗綾香をしつこく追い回すなよ」
「わかりました」
宏は洸の挑戦をOKした。

「ちょっと高杉くん」
紗綾香は驚き、洸に詰め寄る。
「俺、マジで紗綾香のことが大好きだぜ。…しっかり見ててくれよ」
洸はニッコリしながら言った。
「わかったわ!…頑張ってね」
そして、洸と宏は競泳で勝負することとなった。


一方、体育館では、入学手続きを済ませた女子で、望美を含めて15人、新体操部への入部希望で集まり、仮入部という形で練習に参加した。中には公開模範演技を見てここに入学することにしたという子もいた。

「望美ちゃん、お久しぶりね!」
「光輝ちゃん!」
望美にとって懐しい出会いがあった。望美や香織の小学校時代の同級生で、望美と一緒に新体操クラブに通っていた星野光輝がいたのだ。
光輝も公開模範演技を見ていたという。
「私も香織と一緒に見てたけど、気がつかなかった」
「しょうがないよ。小学校卒業してからずっと会ってなかったもんね」

また、真美の中学の後輩の川村理香の姿もあった。真美を慕ってここに入学することにしたと言う。
「真美先輩とまた一緒にやれて…理香、嬉しいです!」
真美と理香は互いに満面の笑みで見つめ合う。
「美香ちゃんも一緒にここに入学したっていうけど、やっばり水泳部かしら?」
「はい。美香は今、水泳部のほうに行ってます」
美香というのは理香の双子の妹である。

一方、洸と宏の勝負のほうは、洸が僅差で勝利を収めていた。プールから上がった洸に紗綾香が駆け寄る。
「高杉くん!カッコよかったよ」

この時、紗綾香は洸とつき合うことを決めた。

「俺の負けっす。紗綾香先輩のことは諦めるっす」
宏は紗綾香と洸の傍に来て言った。
「先輩たち、お似合いですよ!」
香織は祝福の意を込めて言った。
「やだあ!香織ちゃんったら」
香織の発言に紗綾香は照れる。
「香織ちゃん、競走するわよ」
「はい!」

これから泳ごうとする紗綾香と香織の前に1人の女子が近寄って来た。
「私も一緒に泳いでいいですか?」
「貴女は?」
「私、新体操部の桜井真美さんの中学の後輩で、川村美香といいます」
美香は更に、理香という双子の姉もここに入学を決めていて、その理香が今、新体操部の練習に参加していることを紗綾香に話した。
「そう!真美の後輩なの」
そして、美香を加えた3人で泳ぎを競うこととなった。3人は飛び込み台に立ち、キャプテン虹子の合図で一斉に飛び込んだ。

 そして彼女らは、紗綾香、香織、美香の順で戻ってきたが、タイムはかなり僅差であった。
 「川村さんも水泳やっていたの?」
 虹子の質問に、美香は中学で水泳部だったことと、通っていた中学の名前を答えた。
 「ああ、あそこ、道理で」
 その中学は、水泳部のために越境入学してくる人もいるくらいの強豪水泳部があるところだった。

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