剛は生徒たちよりまず若手女子アナ七瀬を見つめた。
　画面では見たことのない姿。多分高知ローカルの番組に出ているのだろう。剛は、きっと彼女は大学を出て間もないくらいの年齢だろうと思った。
　女子アナ…大学のミスコンの上位とか取ってたんだろうか…七瀬はそうに違いないと思わせるようなプロポーションだった。
水泳部の部員が練習しているプールで、その部員たちとは別に制服姿で男子と女子が着衣水泳していた。
女子は剛がこの前に市営プールで見かけたように、制服の下に水着を着ないで、ブラジャーが透けていてパンティ丸見えで恥ずかしそうに着衣水泳していた。
そして七瀬もプールに入って彼女たちと同じように着衣水泳して、そのあとにこの女子たちにインタビューした。

七瀬もTシャツが濡れてブラジャーが透けていて恥ずかしいが、着衣水泳していた女子たちたちにインタビューした。
「そんなに下着が丸見えになって恥ずかしくないんですか？」
「もちろん恥ずかしいけど、もしもの時にはそんなことは言っていられませんから」
七瀬は最近制服姿で着衣水泳する時に制服の下に水着を着ないで泳ぐ女子が増えているというを取材しにきたのだ

　取材は成功し、七瀬アナはスーツ姿に戻り、スタッフ一同は帰途につく。
　「ディレクター、」
　猛が剛と並んで歩いていると、若い男性ADが声を掛けた。
　そして彼は声を潜めて言った。
　「この学園、実はやり直しの取材なんです」
　「やり直し？」
　「聞いているかもしれませんが、以前はこの学園、男子も女子も校内では上半身裸とかパンいちが当たり前でした。その時期に、取材したことがあるのですが、なんか上層部で何かあったらしくてそれお蔵入りになっちゃって」
前に取材したときは、七瀬と同期のアナウンサー沢場ひなと箕山貴男が取材したのだが、この学校の女子の上半身裸を見て箕山が勃起してしまって、それを見たひなの処女ま〇こが大洪水になってしまった。
上層部でなんかあったというのは、箕山が勃起したことで箕山のことが大好きな女性の上司が“私以外の女、しかも高校生に欲情するなんて”とその女性の上司が激怒したからだ。