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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 1

最近夏は温暖化の影響で、温度が昔より高くなっている。
温暖化との関連があるのかどうかは、よくはわからないが、女子高生の間で夏になると、制服のブラウスの上の方のボタンを外して、ブラが見えて、そして足を広げてパンティ丸見えで座るのがはやっている。
本当はみんな恥ずかしいが、はやっているからという理由でやっている。
そんな女子たちの姿を、男子たちは見て見ぬように装うしか無かった。
本当だったらそんな女子たちをからかうなり諌めたりするんだろけど、こうもおおっ開らげにやられると、返って何も言えなくなってしまうもんなのだ…

「マジかよ…朝っぱらから女子は皆、下着丸出しだぜ…」
「俺らの存在なんてお構いなしってことかよ…俺らだってこんなに暑いのに、長ズボンちゃんと穿いているっていうのによぉ…」

女子たちは集団心理ということにとらわれすぎていた。
どういうことかというと、人と違う行動をとるといじめられるのではないかと考えていた。
だから女子たちは、恥ずかしくても下着丸出しの格好をしていた。
そして恥ずかしくても、恥ずかしいと言える雰囲気ではないのだ。
片野泉もそういう恥ずかしいとは、言えない一人だ。
泉は教室で、女子たちと下着丸出しで座っていた。
泉以外の女子たちも本当は恥ずかしいのだ。
 そして下校。校則である程度規定されている校内よりさらにスカートを短くして帰る。
 完全に1人になるまで、同調圧力は止まない。
 泉は、同じ駅で降りる根谷遙と電車に乗った。

 「あ、盗撮!」
 遙は、泉のスカートの下にスマホを差し入れている男を指して大声で言った。以前よりおおっぴらに見られるとは言え、まだまだ隠されたもの。盗撮の意欲をもつ男はいるのだ。
 回りの何人かの協力で、その男は、県迷惑防止条例違反の現行犯で警察に引き渡された。
 しかし、ちょっと小金持ちで、普段から“この子達はこんなに見せているのに、ちょっとのことで盗撮!とか騒ぐのはおかしいのでは”と思っていた彼は、優秀な弁護士と契約して
「もとから容易に見える状態のものを撮った。『人を著しく羞恥させ』という迷惑防止条例の条件は成立しない」
 という論理で無罪を目指した。
確かにそうだ…
彼の主張することは最もだと泉も思った。
だけどどんな状況であっても、スカートの下にスマホを差し入れた時点で彼に勝ち目は無いと、遥は言った…
まあそれはそうなんだろ…
こんなに見せつけているんだから、わざわざそんなことをしなくても彼の望む写真は幾らでも撮れただろうに…
そう思うと、そんなことを敢えてしてしまった彼のことが気の毒にもなってしまう…

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