格好が・・・ 82
その女性の上司の名前は宇沢未亜 25歳
何故未亜が25歳で上司になっているかというと、未亜はこのテレビ局の創業者一族だからだ。
未亜は高校生のときから同級生だった箕山が大好きで、箕山がこのテレビ局のアナウンサー試験に合格したのは未亜のコネだった。
“何で公共放送に創業者がいるのか”と思われるかもしれない。創業者はこの国にテレビ放送をもたらした人物で、未亜はその曾孫に当たる。
もちろん猛もそれは知っていて、未亜の前では常に緊張していた。
しかし“上層部で起こったこと”は聞いていなかった。
「その映像、ご覧になりますか?」
剛は、その上半身裸女子が多数映っていると思われる映像を想像して急速に勃起した。
「…いや…結構だ」
猛はそう応えた。自らがセクハラでここに来たことを忘れるわけにはいかない。
それというのも、未亜は美人でIカップの爆乳なので猛は自分を抑えるに必死だった。
未亜に手を出したらどうなるかわかっているからだ。
未亜の前で緊張しないでいるのは箕山だけだった。
箕山は未亜が自分のことを大好きだと知っているから緊張しなかった。
未亜は箕山を監視するためにひなを一緒に取材に行かせたり、同じ番組に出させている
「あの、ADさん、」
父親の内面の苦悩を知らない剛は、ADに近づき、小声で言った。
「その映像、こっそり見せてもらえませんか?」
「君は誰だね?」
「志原猛の息子です」
「ディレクターのご子息か…うーん…」
ADは困った顔をしたけど結局その映像を剛は見せてもらった。
その映像には、制服姿で登校してくるところから映っていた。
そのあと教室に入ると男女ともに制服を脱いでパン一になって、女子が上半身裸を恥ずかしそうにしていた。