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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 72

 千里はそう言ってアイスコーヒーを一口飲んで、もう片方の手で持っていた扇子を煽いた。
 「そうなんだ。でも、区域外、ってことは、胸出さなきゃ、っていう空気は、ないんだ」
 「うん、それは、ない」
 四人はしばらく手持ちの扇子やうちわを煽いた。
千里が続けて言った。 
「でも、女子が学校の中では下着姿を見られても恥ずかしがってはいけないと雰囲気があって、男子にセーラー服とスカートをまくり上げられても文句が言えなくなったの」
「アタシの学校は、女子は男子と同じ扱いになっていて、男子が上半身裸で乾布摩擦すると、女子も恥ずかしいけど一緒に上半身裸でやらなくてはいけなくなって。」
伊賀神が困った顔をして言った。

「私の学校では乾布摩擦のとき以外は女子は上半身裸にならないけど困ったことがあって」
「上半身着脱自由地域になることに女子の全員が賛成した上に、女子が自由に上半身裸になれないのはおかしいと言ってる女子が多いから、学校の中で男子が女子のブラジャー外しすることが普通にあって」
「アタシも学校で今のこの制服姿でいると、男子がブラジャー外してくるの。女子は恥ずかしいけど、区域内に入ることを女子は全員賛成したから男子に文句が言えないの」
 入口の鈴が鳴った。
 高校生らしい男子が三人入ってきた。
 胸を出す圧力に日々晒される千里以外の三人に緊張が走った。彼らが上半身裸だったから。しかし、もちろん同じ喫茶店にいるというだけでは、通常圧力を受けることは、無い。そう、通常は。

 「あの、木沢 愛里さんではないですか?トップレスのコンテストで優勝した…」
 男子の一人が愛里に近づく。愛里は営業スマイルに切り替える。これからの一年、愛里はある意味立場のある女性である。変なところを見られてSNSに書かれるダメージを思うと可能な限りイメージを損なうことは避けなければならない。
「あれっ、伊賀神じゃないか。木沢さんと知り合いなの?」
その男子が伊賀神を見て言った。
「志原君、嫌らしい目つきで木沢さんを見ないでよ。いつも学校で女子の上半身裸を見てる時みたいに。どうせ志原君は木沢さんの裸が生で見たいと思ってるでしょ。」

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