不思議なノート 32
そして3人を見ると変化していた。
顔つき身体つきそして表情も・・・
『只の同級生』から『親しい幼馴染み』に変わっていた。
俺は3人の特徴以外にも・・・
『淡路祥子、川野麻由美、牧島留美は中学二年生の時に望月達弥と初体験を済ませ、それ以来望月達弥に性的に開発されていた』
『上記三名は望月達弥以外の男に興味は無く、普段は積極的に男に関わろうとはしない』
『上記三名は表向きは望月達弥に対しては友達としての対応しかしないが、セックスの時は望月達弥に開発されたまま従順で淫乱なメスになる』
こんな風に書いた。
だから普段は以前よりちょっと親しい程度。
余り齟齬も無い筈だ。
「達弥、何がおきるかわからないんだからのんびりしてるのは感心しないわ」
キツい表情と口調の留美だが目は笑ってるように見える。
と言うか、以前の顔つきは不快感と言うかいい印象がなかったけど、綺麗になって『凛とした優等生』らしさが出て来た。
「留美はいつもそんな事ばかり・・・達弥ならそんなに心配ないって!」
ショートカットでボーイッシュな長身少女。
俺より背が高い。
祥子は以前のヒョロガリ長身の男顔じゃなく、正真正銘のボーイッシュ少女。
顔つきも整ってる。
女としては大きすぎて以前は『女装した男』的にしか見えなかったが、ちゃんと女らしさも備わっている。
「もうすぐ電車きますよー」
眼鏡の少女、麻由美がそう言う。
地味な眼鏡少女だが、眼鏡を取ると美少女系。
なによりむっちりした身体つきがいい。
全員が設定通りの顔や身体つきに・・・
ノートの効果で『元々そうであった』事になっているのだろう。
この変化した3人と若葉、そして俺は電車に乗る。
勿論、この駅から乗る同じ学校の生徒はそれなりにいて、電車の中も俺達だけではない。
上級生にお辞儀したり、同級生と挨拶交わしたり、下級生からお辞儀されたりと、これもよくある朝の風景のように電車は走って行った。
3駅ぐらい過ぎた所で日笠の最寄り駅だ。
俺はどちらかと言うと高校からの友人の方が多く、日笠も高校入学と同時に知り合い仲良くなったやつだ。
あいつも大概はこの時間に乗り込んでくる。
「おっす!、望月」
「おお、日笠」
ここで乗り込む生徒も多く、電車内は同じ制服がひしめき合う事になる。
「どうだ、あれから」
「至って順調ですが、何か」
日笠は苦笑いするが、嬉しそうなのがよくわかる。
「伊織が朝からお盛んでさ」
「俺も似たようなもんだよ」
今日も起き抜けに姉ちゃんと一発。もはや日課のようなもの。
「日笠くん、おはよう」
「おう」
若葉が日笠に手を振った。
日笠は俺と一番仲のいい男、若葉ともこのくらいの話はするだろう。
ただし若葉は俺の女…まあ日笠もそれは理解しているのだが。
そんな日笠も交えて若葉たちと他愛もない話で盛り上がること数駅分。
高校の最寄り駅に到着し、大勢の生徒とともに電車を降りる。
駅から学校には歩いて10分ほど。
歩道も同じ制服を着た高校生で埋め尽くされる。
「おっ?」
俺はすぐ近くに、『神3』の二階堂美咲と厚沢陽菜が並んで歩いているのを発見する。
やはり超絶美人だ。
若葉も平均以上に可愛いが比べるのが酷なレベルだ。
流石に依然と比べて女に困ってないから、さほど彼女たちをどうにかしたいと思う欲求は減っていた。
「ライバル多いし俺なんて見向きもされないもんなぁ・・・」
「そのライバル達に彼女作って逸らすのもいいんじゃないかな?」
日笠の言う事に一理あるが、そもそも接点と言えば同じクラスだと言うぐらいしかない。
まぁ適度にカップルを作って、女を使って男をコントロールする手は割と有効だと思うので、様子を見つつ実行していけばいいだろう。
俺達は学校に入り、教室へ行く。
そこではいつも通りの日常・・・
若葉はいた事になっているし、例の3人も俺の幼馴染みとして認識されてるようだ。
3人共、綺麗にはなっているが悪目立ちしない程度。
祥子は長身故に目立つが、それも長身が目立つだけの話だ。
そもそも、まずはこいつらだよな。
こいつらは既に俺が手を出して開発済みとしてる。
一応俺の記憶的にも彼女たちのセックスした事になってるが、まだ実質的には味わっていない。