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不思議なノート
官能リレー小説 - その他

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不思議なノート 22

真里さんも同じく身体を擦り寄せてぐるが、リビングは狭くないどころか割と広いぐらいだ。
二人が俺に好意を持ってるのが馬鹿にも分かるぐらいあからさまだ。

だから俺は二人に言う。

「なあ、ちょっと二人共・・・散歩でもしない?」

俺の言葉に二人は目を輝かせた。
勿論、目的は散歩だけではないが・・・

「うんっ!!、すぐに用意してくるねっ!!」
「ああっ、私もっ!・・・こんな格好じゃ駄目だわ!」

慌てたように階段ダッシュしていく若葉に、オロオロしながらエプロンを取る真里さん。
俺は慌てて舞い上がる二人がリビングから出て行くのを見ながらノートを開き書き込みをする。
彼女達を俺の女にする為に・・・

このノートで命を吹き込まれた二人だ。
俺に所有権があって当然だろう。
無論、世話になってるばあちゃんを不幸にする気はないけどね。


こうしてよそ行きに着替えた二人を伴い店から出る事になった。
出る時に真里さんがばあちゃんに言葉をかけると、『行っておいで』と軽い言葉。

そしてばあちゃんは俺にも・・・

「いつも、ありがとね・・・」

その言葉は何だか深いものに感じた。
俺はばあちゃんに少し考えて言葉を返した。

「ばあちゃん、長生きしてよ」
「勿論さぁ、玄孫見るまで生きるつもりさ」

しわくちゃの顔で笑うばあちゃん。
そうか、玄孫かぁ・・・

曾孫や玄孫とか考えてみるのもいいかも・・・
そんな事も思いながら二人を伴い俺は店から出たのだ。


まるでデートのようにニコニコしながらついてくる二人。
二人共、いかにもデートですって感じの服装で、浮かれっぷりも何だか微笑ましい程だ。

「達弥くん、どこ行くの?」

嬉しそうな若葉が聞いてくる。
もう目的地を行っていいだろう・・・
隠す必要なんて全く無い。

「ラブホテル・・・そこで真里さんと若葉とセックスする」

そんな俺の言葉に固まる二人だったが、みるみるうちに頬を赤く染めていく。
俺はさっき『小野真理はセックス回数1回のみで妊娠出産。女性器は処女同然』
『小野若葉は処女。小野真理と小野若葉と望月達弥のセックス相性は最高で、二人は望月達弥の男性器に強い快感を得て、その虜になる』
こう書いたのだ。

「せ、セックス…」
「するんだ、しちゃうんだ…」

消え入りそうな声で呟く2人。
初々しい反応に、思わず頬が緩む。

「したことないの?」
自分で設定したことだが、俺はあえて2人に聞いた。

「ないよ…そんなの」
若葉は俯いて、それだけ言う。

「たった一度だけなの…こんな歳になって恥ずかしいよね…」
真里さんも小声でそう言った。

女であればこう言う設定もありだと言う事だ。
因みに、俺は自分の携帯を確認してみた所、若葉と真里さんの番号が入れてもいなかったのに入っていた。
つまり、ノートで書いた事はある程度『ありそうな事態』を補正してくれるようだ。
これだと男を操れなくとも、結構いろんな事ができるだろう。

さて、俺は二人をラブホに連れ込みシャワーを浴びると、二人に身体を洗ってくるように促す。
二人が入ってる間に、色々考えておく事もある。
俺はまず日笠に電話する事にした。

呼び出しが割と鳴った後に日笠がようやく取る。

「すまん、とりこみ中か?」
「いや、大丈夫たぜ」

電話の向こうで女のくぐもったような声がしている気がした。

「お楽しみ中なんだろ?」
「まあな、伊織とお袋が離してくれなくてさ・・・で、何だ?」

やはりと言うか、電話の向こうで日笠は母と妹とセックスの最中。
毎日、サルのようにヤリまくってるって言ってたよな・・・

「話ってのは小野若葉の事だけど」
「ああ?、小野がどうしたんだ?」

日笠の口振りだと、小野若葉と言う存在を認識してるらしい。

「ああ、俺の幼なじみだしヤッちまおうと思ってんだ」
「いいよなぁ・・・小野って可愛いし・・・お前が羨ましいよ」

日笠の後で女二人が可愛く抗議していたが、俺は日笠の口振りが気になってそれどころじゃなかった。
分かった事は、小野若葉が俺の幼なじみとして存在しているということだ。
矛盾が出るかと思いきや、ノートは完全にその辺を補正したようだ。

「ありがとな日笠・・・俺もうまくやるから、そっちも楽しんでくれよ」
「ああ、本当にありがとな、望月」

余り引っ張るのも女二人が可哀想だろう。
聞くだけ聞いて納得した俺は電話を切った。

そして、ノートを取り出す。
『小野若葉は性行為に関する知識は皆無である。小野真理も性行為の知識は挿入以外知らない』
こう言う無垢な設定もいいだろう。
36歳の真里さんが処女同然の身体と知識とか、逆に萌えるかもしれない。

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