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不思議なノート
官能リレー小説 - その他

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不思議なノート 21

 それは、アナログ写真で、右下には、98.03.24 とオレンジの文字があった。
 事故があった場所は、分からないが、一日中ここにいれば、大丈夫だろう。

 さあ、このノートは、過去の出来事も、変えられるのか??

「ちょっと失礼…」
俺は一度店から出て、商店街をぐるっと一周してばあちゃんの店に戻った。

「いらっしゃいませ!…あっ、望月くん!」
…見たことのない女の子がいきなり…いや、これは…

写真の、小野真里さんにそっくりな女の子。

「お前誰だ?」
「誰って酷ーい。望月くん同じクラスなのに…」

「こら、若葉…お客さんに失礼でしょ」
後ろから出てきた女性…もしかして真里さんか?

それはあの写真よりも綺麗で胸の豊かな女性・・・
どうやら奇跡が起こったらしい。

俺は飛び上がりたいのを押さえながら、トイレを借りる。
勿論、用を足す為でなくノートを書く為だ。

『小野真里は小野若葉出産後に離婚。その後祖母の元で小野若葉を育てながら暮らす』
『小野若葉は望月達弥とは幼なじみである』
『小野真里と小野若葉は望月達弥に強い愛情を持っており、他の男には興味はない。望月達弥のどんな要求も喜んで受け入れる』

こんなものかな・・・
過去が変わるのだから、この程度なら訳ないだろう。
そう思いながら戻ると、若葉が笑顔で迎える。

「達弥くん、来てくれて嬉しい」

呼び方が『望月くん』から『達弥くん』に変わっている。
そして俺を見る表情も全然違う。

「達弥くん、ゆっくりしていってね」

そう言う真里さん。
こちらも満面の笑み。
そして二人とも、俺に恋するような瞳だ。

奥の方で作業するばあちゃんも、さっきよりも心なしか嬉しそうに見える。
…というか幾分若返ったような気がしないでも…
一番可愛がっていた孫が側にいるとやっぱり違うものかなぁ。


「ちょうど一区切りついたし、達弥くん、中でお茶しない?」
真里さんがそう言ってきた。

「ええ、もちろん」
…さっきまで本当にお茶してたんだけどね。
2人がいることになって、それもリセットされたのは当然か。

奥の居住スペース、そこのリビングのような場所で俺と若葉、真里さんが座る。

若葉が俺に身体をすり寄せてくる。
真里さんからの遺伝か、服の上からでもボリューム豊かな胸がはっきりとわかる。

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