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そして、少女は復讐する
官能リレー小説 - その他

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そして、少女は復讐する 10

由佳里の家から歩いて15分ほど、目的のカラオケボックスへ。
由佳里にとっては初めて足を踏み入れる場所だ。

早速、一室に5人入って、ソファーに座る。
当然、この雰囲気、誰から歌うとか、そういう話ではない。

「何か、あるんだよね?」
由佳里が恐る恐る話を切り出した。

「うん、ユカリンのクラスの話」
千恵子が頷いて、話を始める。
「ユカリンを虐めてる中心の桜木って奴…アイツは近いうち、孤立すると思う」
「…!?」

さらに、美香が
「カナの兄貴がユカリンと同じクラスって、知らないよね」
「えっ…そうだったんだ」

三浦航平。
そのとおり、由佳里のクラスメートで、夏菜のひとつ上の兄。
彼自身は彼女持ちのため、由佳里虐めの当初から桜木美咲には相手にされていなかった。

「…で、カナの兄貴はじめ、ユカリンのクラスメートに一斉にこんなメールが届いたらしい」
千恵子が由佳里にスマホの画面を見せる。

由佳里から見て航平は比較的無害、美咲寄りの中立といった立ち位置。
噂話があれば乗り周囲と一緒に笑う、流され易い無責任な一般人といった所だ。
こうして周囲に相談するのは流石に美咲絡みで死人が出て不安になったか、それともやはり流れ任せで自分がない男なのか、兎に角問題の文面はこうだ。

…美咲のバカが目立ちすぎ、釘刺しといた方がいいかも。
由佳里も何だか様子がおかしい、ちょっと計画立て直そう。
最悪の場合、美咲は見捨てる方向でいいよね?…

といった内容の見捨てるという辺りは大方の想像だと、美咲のイジメ行為全般に協力するな、といった所だろう。

例えばの話、いじられキャラ遊びもセクハラ・パワハラや迷惑行為の延長とされる犯罪(からかい行為)ながら、周囲の雰囲気と証言で幾らでも有耶無耶に出来る。

しかしこれは、次のターゲットが美咲に移ったと言う意味では無い。
そして、そのメールも所謂捨てアドから来てる念の入れよう。
『あいつら』の全貌が分からないのだ。

「桜木の件はさておき、ユカリン自身の話よ」

千恵子がそう切り出す。
彼女も中学時代虐められた経験あり。
酷い虐めで、アソコに竹刀突っ込まれて処女喪失したのだ。
だが彼女の場合、途中でキレてしまい、椅子振り回して虐めっ子を病院送りにして虐めから脱却。
だが、彼女が悪者にされてしまい不良扱い。
そして今に至ると言う事らしい。

夏菜も虐めにあっていたが、こちらは暁美に助けられたらしい。
どう見てもヤンキー以外には見えない暁美と一緒に居ることで、あぶない人扱いになって敬遠されたと言う事であるのだが・・・

「私の話?」
「んだ、ユカリンの話・・・ユカリンが変わらないと桜木がハブられても何も変わらんべ」

美香がそう言うと、由佳里に紙袋を渡す。
その紙袋の中身を見た由佳里は絶句する。
それは、下着・・・
唯の下着では無い。
色とりどりの紐やTバックや凝ったレースや布地の殆ど無いのまで相当にセクシーなショーツ。
ブラもそんなタイプのものばかりだ。

「なっ?!、何これ??」
「ユカリン用に選んでおいたの」

千恵子にしろ美香にしろ下着は派手だ。
私服もギャル系と言うかキャバ嬢的な出で立ちだ。
そして面食らう由佳里に千恵子が紙袋を渡す。
それは制服・・・
しかし、スカートがものすごく短い。

「ユカリンが変わらなきゃ意味ねーし、着てみ?」
「う、うん・・・」

お互い裸どころかセックスまで見てる仲だから脱ぐのは恥ずかしくない。
しかし、この下着がまず恥ずかしい。
無難そうなのを探そうとする由佳里を制するように美香が紫の派手派手下着を押し付ける。
戸惑いながらも服を脱いで下着をつける由佳里。
サイズはぴったりだった。
そして、制服。
スカートを穿くがパンツ見えそうなぐらい短い。
ブラウスは何故か胸の真ん中までしかボタンがない。

「うう・・・これ恥ずかしい」
「似合ってるじゃん!、ユカリンいいよ!」

鉄也から貰った携帯を千恵子が由佳里の胸の谷間に差し入れる。
これで髪でも染めれば、ギャル系美少女の出来上がりだろう。

「…すごいっスね。一気にイメージ変わりましたよ」
さすがの暁美もこれにはビックリの様子。
隣の夏菜は無言で瞳をパチクリさせている。

「見た目だけでもこれだけ印象が変わるもんさ」
美香は自信満々に言う。
「こうすれば奴らだって無闇にユカリンに手は出さないはず」
千恵子も言う。

「ユカリン、来週の月曜日からこれで学校に行くんだ。それで奴らの出方を伺おう」
「う、うん…でも、なんか、恥ずかしいな…」
「じきに慣れるさ。それに、ユカリンの中身まで変えようとは言ってないから」

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