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そして、少女は復讐する
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そして、少女は復讐する 69

こんな息子の顔を見るのはいつ以来だろう、真琴はそう思った。

夫によって狂わされた性癖と欲望は、もう変えることは出来ないかもしれない。
しかしそれに嫌悪感を覚えることもまた存在していた。

由佳里と麻由美は、鉄也に出会ったことで変わった。
しかし、鉄也のほうも、2人に出会ったことで変わったのである。

ある意味意識がシンクロした母と息子は、目の前のメスを一緒になって更なる絶頂へと導いた。

強烈な快楽にむせび泣き、獣じみた喘ぎ声になる麻由美。
彼女ももう、鉄也無しに生きれない程になっていた。

愛していた筈の亡夫桂馬の事は記憶から薄れていっている。
彼との幸せだった生活も、愛し合った行為も、もう殆ど記憶に残らないでいた。

女としての快楽や悦びは、この歳になってようやく得れた気がする。
そして今、麻由美が愛してるのは鉄也のみであって、鉄也の逞しい巨根に貫かれて感じる強烈な快楽でしか幸せを感じられないぐらいだ。

女と言うのを否定して生きてきた15年が全てくだらなく思えてしまう・・・
いや、この快楽と悦びを得る為に耐えねばならない15年だったと思うのだった。

ひときわ大きな喘ぎ声を上げて、麻由美は何度目かわからない絶頂に達し、ぐったりと崩折れた。
しかし、その表情はとても満足感に満ちており、幸せそうな顔だった。

「ふう…風呂でも入るかな?」
「湧いていますのでどうぞ」
すっかり親子の顔に戻る鉄也と真琴である。

そして、麻由美はこれでお役御免・・・
な訳は無い。

鉄也は麻由美を貫いたまま平然と立ち上がる。
180cmを超える背丈に、細いながらも屈強な筋肉に包まれた身体。
麻由美の体重など無いが如きに貫いて抱えたまま風呂場へと向かう。

「ああっ!、こんなのっ!、すごいぃっ!!」
「くくっ、風呂でも可愛がってやるぜ麻由美」

しがみつき喘ぐ麻由美。
鉄也が歩くたびに軽く達する。
25歳程年下の男にいいようにされる麻由美だが、本人にもうその意識は無い。
由佳里をシングルマザーとして育て、社会で戦ってきた強い母の姿もそこには無い。
もうここにいる麻由美は、鉄也と言う強いオスに従うメスなのだ。

その姿を見て真琴は微笑む。
その笑みは様々な感情が入り混じった複雑なものだった。


その頃、長坂家・・・
悠馬が由佳里を連れて帰ると、二階にある居間のコタツで満里奈が友達と談笑。
それを通り過ぎ三階の悠馬の部屋へ。
部屋にいたのは、里菜、暁美、優華だった。

「おじゃまします」
「お姉さまいらっしゃい!」

由佳里が部屋に入ると優華が抱き付いてくる。

そして満面の笑みでこう言う。

「お姉さま、優華はお兄さんに女にしてもらったんですよ!」
「うんうん、メール見たよ、可愛かったよすごく!」

2人のやり取りに悠馬は真っ赤になって慌て、それを見た里菜と暁美が笑う。
当然メールとはあのハメ撮りメールである。

「里菜ちゃん、少しだけ悠馬くん借りたわ・・・腕組んだだけで赤くなっちゃったけどね」
「いつまでたっても女慣れしないのよ、うちの悠馬は・・・」

由佳里と里菜はそう言い合いながら『全くよねー』と笑い合う。
『うちの悠馬』と言った辺りに若干の嫉妬を込めている里菜だが、勿論関係は良好だ。

「で・・・何で由佳里をハメてこなかったのさ?」
「ち、ちょっ?!」

里菜は溜息交じりに目を極限まで細め悠馬を睨む。
由佳里を抱けない甲斐性無しを責めつつも、そんな悠馬に若干安心する部分もあり・・・
複雑な心境である。

「それができないのが悠馬兄さんのいいとこよね」
「でも、ケダモノなお兄さんも魅力的ですわ」

暁美と優華にもそんな事を言われる。

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