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そして、少女は復讐する
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そして、少女は復讐する 59

麻衣子も突かれるごとに痛みで無い何かが体内を巡るのを感じていた。

「麻衣子・・・可愛いぜ・・・」
「ああ、つぅ、うぅっ・・・鉄也くん・・・」

たまに甘く囁きながら頭を撫でられる。
それだけで身体が熱くなり、痛み以外の何かが更に広がっていく感じがする。

そして、その麻衣子の耳にちょっとした悲鳴。
その方向に頭を向けると、美香が悠馬が絡み合っていた。
両脚で悠馬を絡め取り、無理矢理引き込んで正常位に持ってきたから悠馬が悲鳴を上げたのだろう。

「ほらほら、アンタもセックス!、セックス!」
「うわわ!、無理矢理はやめてっ!」

そう言いながらも結合する2人。
こっちはこっちで気遣いなのだろう。

最後に残ったもう一組。
由佳里と健二。
普段は積極的に行く方ではない由佳里が、自ら健二に身を寄せ唇を重ねる。

「おっ!、ユカリン積極的じゃん」
「うん・・・私、ビッチだからセックスしたいもん・・・」

どこか吹っ切れた表情。
キスを交わした後、自ら寝ころび股を開いて健二を誘う。


「(ああ…みんな…)」
意識が朦朧としつつも、麻衣子は周りで繰り広げられる光景を見渡す。

「ああっ!んんんんっ!」
「麻衣子、可愛いぞ」
鉄也が膣奥を突くピッチが徐々に上がっていく。

「ああっ…ダメ、なんか、なんか、変になっちゃう…」
「それでいいんだよ」
鉄也は自らに限界が近いとわかると、さらにペースを上げて麻衣子の膣を突き動かす。

麻衣子以外の3人の少女たちが同じ格好で貫かれ、悦びながら嬌声を上げる。
その嬌声につられるように麻衣子の口からも甘い声が漏れてくる。
もう痛みより快楽が優っていた。
その快楽が麻衣子の頭を真っ白にしていく。

「ひいぃっ!!、あああっ!!・・・どこかっ!、どこかいっちゃうぅっっ!!!」

激流に飲まれていく感覚に麻衣子は鉄也にしがみつく。
そして、真っ白な頭の中が爆発するような感覚。
同時に腹の中に熱い奔流・・・

何かを叫びながら麻衣子の意識は真っ白に包まれたのだった。



そしてすっかり夕闇に覆われた頃・・・
鉄也と由佳里は帰途についていた。
スーパーで麻由美と合流して家に帰る。
これが最近の日課になっていた。

家に帰るとクローゼット替わりの仏間に入る。
ここで着替えるのだが、その前にやることがある。
仏壇に手を合わせる事だ。

見た目とは裏腹に、鉄也は毎回仏壇にしっかり手を合わせる。
これは初めて家に来た時からそうで、ここに居ついてからも欠かさずやっていた。
セックスだけでないそんな所が麻由美と由佳里の鉄也に対する好感度を上げているのは言うまでも無い。

だが、今日の鉄也は仏壇のあるものに目を止めて、おもむろに麻由美の手を掴んだ。

「指輪・・・外したのか?」

仏壇に置かれた2つの指輪。
そして麻由美の手には指輪が無い。

「ええ・・・もういいかなと・・・」

そう言う麻由美。
由佳里はその麻由美を見てホッとする部分があった。
父の桂馬が死に15年。
ずっと麻由美は桂馬に呪縛されていたように思えた。
その呪縛から随分と解放されたのだろう・・・

鉄也の方はじっと麻由美の手を見つめていた。
そして、手を放すと仏壇に近づき、指輪を手に取った。

「おっ・・・若干キツいか・・・」

自分の指にはめてみせる鉄也。
きっちりとは入らず笑みを見せるが、すぐに真顔になると麻由美の手を取って指輪を彼女の手につける。

「あ?、え?・・・」

戸惑う麻由美。
鉄也は真顔で言う。

「15年だっけ?・・・よく頑張ったよ麻由美・・・その分だけ可愛がってやるよ」
「あああ・・・ああああああああ・・・」

鉄也の言葉に感極まり涙をこぼす麻由美。


ガバッと鉄也に抱き付き嗚咽を漏らす。

「ああっ・・・あなたぁ・・・愛してますっ・・・愛してますっ・・・」

15年ぶりの愛の言葉だろう。
だが、そのあなたは亡夫でない。
目の前の鉄也だ。

真由美の愛の囁きにも鉄也は表情を変えない。
そして、はっきりした声でこう言った。

「麻由美・・・俺のモノになるか?・・・」

その言葉に麻由美は少し戸惑い、由佳里もまた戸惑う。
よく『俺のオンナ』と言う表現は鉄也は使うが、明らかにそれとは違う。
『俺のモノ』と言う表現には、もっと強いなにかしらの理由や決意がある気がした。
そして、『はい』と言ってしまえば引き返せない気がした。

それでも麻由美は微笑んで言う。
彼女が望んでいたのは解放では無く新たな束縛だったのかもしれない・・・

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