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そして、少女は復讐する
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そして、少女は復讐する 55


だけど、あれは弱った時の世迷言かと思っていた訳だ。
麻衣子の性格的に・・・
まさか本気とはとびっくりするばかりである。

しかし、ここで千恵子の頭の中にある考えが浮かんだ。
話しにくい事も聞きにくい事も、身体の関係になればいける事もある。
千恵子の体験談ではあるが・・・

「あー、なら手頃な相手いるべ」
「ちーちゃん、それほんと?」

恥ずかしそうにしながらも満更でない様子。
やはりそう言う年頃、興味無い筈は無い。
千恵子はスマホを取り出しながらその人物にメールを送ったのだ。


そして、放課後・・・

「あ・・・え・・・この人?・・・」

少し怯えた表情の麻衣子。
それはそうであろう、目の前にいる男は眼光で人を殺しかねない不良だからだ。

「千恵子の話してた子か?」
「だべ、麻衣子ってんだ」

由佳里を抱き寄せながらソファーに座るのは、桐間鉄也。
ここは鉄也のアパート。
最近は由佳里の家にほぼ住んでいる鉄也だが、勿論ここも仲間とたむろするのに使っている。

今ここにいるのは由佳里と鉄也、千恵子に麻衣子だけだった。
千恵子は鉄也に麻衣子を紹介すると、由佳里と反対側にどんと座り鉄也に身体を寄せる。

「鉄也はいきなり襲うような人間じゃねーから、アタシ達がヤってるのを見てどーするか決めればいいっしょ!」
「あ、見せるんだ・・・」

千恵子の言葉に理解しつつ苦笑する由佳里。
その由佳里の変化にも驚きつつ赤くなる麻衣子。
興味があるけど不安、そして鉄也は正直怖い。
複雑な心境だった。

「身体は、もう大丈夫なんか?」
「あ、はい・・・大丈夫・・・」

意外と優しい声に麻衣子はどう話していいか困りながら喋る。

「そっか、じゃあ人生これから楽しんでいかねえとな!」

ニヤッと笑い、由佳里と千恵子の乳を鷲掴み。
そこは超肉食系の狼、麻衣子はビクッと震える。

「由佳里も千恵子も、いいオンナだと思わねぇ?」

鉄也の言葉に麻衣子はビクビクしながらも2人を見る。

乳を鷲掴みにされながらもうっとりとした至福の表情。
昔から知る千恵子も、どんどん綺麗になっていく気がしてたし、由佳里もガラッと印象が変わって『こんな綺麗な子だったっけ?』と言う印象。
何より、2人は幸せそうである。

「2人共、オトコに可愛がられていいオンナになったんだぜ」

見た目怖い鉄也だが、女には兎に角優しい。
悪く言う事も無いし、言葉遣いは乱暴だが横暴な物言いはしない。
女は可愛がるものと思ってるのだ。

うっとりしながら由佳里が唇を突き出すと、鉄也がそれに吸い付く。
そして大胆に舌同士を絡め合い卑猥な音が部屋に響く。
それを同じくうっとりと眺める千恵子と、真っ赤になって目を逸らすもののチラチラと窺う麻衣子。

「由佳里、今日も可愛いぜ」
「だって・・・鉄也くんが由佳里を可愛くしてくれるんだから・・・」

舌を絡め合う後に頭を撫でながら鉄也が囁くと、由佳里も甘い声で返す。
それは、麻衣子の知る限りの、無表情で大人しい由佳里からは想像もつかなかった。

麻衣子が困惑する中、当然ノックも無しに我が家の如く入室要領で、三人の男子生徒が入って来る。

「何だよ鉄也ぁ?もうオッ始めてるのかよぅ?」
「健二うるさい俺は寝不足なんだ、少し落ち着け。」
「じゃあ、ピクルス作ってきたんだけどどうかな?」

麻衣子は目を見張った、安定の美男子代表健二に文武両道の敦、地味に隠れファンの多い悠馬。
一年女子の間でトップクラスの部類として扱われる男子が三人も、この桐間鉄也という不良少年の元に集っている。

「どーだ麻衣子、よりどりみどりだべ?」
「はわわわわ?」

一般女子麻衣子は、イケメン・リアリティショックでしめやかな失禁寸前であった。

誰を選ぶ?一番自分と立ち位置が近い悠真か?しかし夏のプール授業以降から巨チン説の流れる彼は怖い。

「おー、彼女が噂の『奇跡の生還』の娘かぁ」
「よろしくなぁマイマイ、俺のことはケンジでいいぞぉ」
初顔の女の子に興味津々のインテリ敦とチャラ男健二。

「は、はひぃ…」
怯えながらで何とか笑顔を作る麻衣子。
もはや今の麻衣子はライオンの檻に放り込まれた子馬である。

「誰がお相手してやってもいいけど、大切に扱えよぉ。こないだ退院したばっかだからなー」
千恵子がライオン共に忠告する。

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