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そして、少女は復讐する
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そして、少女は復讐する 54

姉と同じくらいか、それよりも若い年齢で売り飛ばされ、『改造』された。
もともと聡明だったため、裏社会に関することをあらかた知っていた慧。
敦の持つ情報の類は、慧からもたらされたものがほとんどと言ってよかった。

「(どうして、こうなっちまったんだろうな)」

敦は考える。
自分の趣向といい、慧の容姿といい。

慧は屋敷どころか、離れからも出ることはない。
そのため、須藤家でもほんの一部の人間しか慧の存在を知る者はいない。

屋敷から出ずとも、慧のPCスキルはハッカーレベルの高さの為、情報収集には何の問題も無い。
そっち方面でも、今や敦にとって欠かすことのできない存在でもある。

亜美と慧がいるから屋敷に残っている敦だが、彼の周りにいるのが不良や黒ギャルビッチ、男の娘やシーメールと普通じゃないので両親との関係は悪くなるばかり。

とは言っても跡取り息子。
影響が出ない限り黙認と言うのが両親の方針で、敦もそこは弁えていた。

「慧、また調べごとを頼みたい」
「はい・・・敦様のためなら何なりと・・・」

慧を引き寄せ、美巨乳と下腹部を弄る敦。
改造した医師が見事なのか、慧は芸術品のように美しく、その仕草も調教の結果、女以上に女らしい。

敦の趣味嗜好は自ら仕込んでいくより完成品を愛でる傾向の為、肉便器として使い込まれた亜美や調教済みの慧、ビッチとしてヤリ込んだ千恵子等はドンピシャな好みだ。
かつては性的対象として見てなかった一希も、鉄也に使い込まれてから女に見れるようになったぐらいである。

「敦様…私もお願いします…」
後ろで、亜美が体をもじもじさせて敦にねだる。

「まあ待て。一度に2人の相手は無理だよ。慧が終わったら、きちんと相手するから」
「はい…」

歪んだ性癖はもう変えることは出来ない。
それでも、彼女(彼)らが満足するのなら、それでよいと敦は考えるのだった。

―それから数日後

「いやマジでもう、マイマイの生命力は半端ねーべ」
「あっはっは、そうかなー?」
千恵子が一人の少女と談笑している。

坂下麻衣子。
千恵子とは小学生の頃からの仲であり、由佳里のクラスの委員長を務める。

…しかし、麻衣子は由佳里いじめの実態はまったく知らない。

事は桜木美咲の暴走、由佳里いじめ酷化の直前。
麻衣子は自転車で登校する途中、車に撥ねられた。

一時は心肺停止状態までなり、千恵子も最悪の結末を覚悟した。
しかしそこから驚異とも奇跡とも呼べる回復力を見せ、今に至る。
麻衣子の意識が回復したのを知った際には、滅多に涙を見せない千恵子が号泣するくらいだった。

因みに麻衣子に由佳里の印象を聞いた千恵子だが、麻衣子は『そう言えばそんな大人しい子がいたかな?』と言う感想。
殆ど喋った記憶も無いので印象が余りないようだった。

それだと、彼女の変わりようにびっくりするだろうなと思う千恵子だったが、麻衣子に聞けずにいた事があった。
それは、『あいつら』とメールについてである・・・

苛められた経験のある千恵子。
何かと麻衣子には助けて貰ったり庇って貰ったりしたが、結局千恵子の大暴れの結果、千恵子一人が悪者と言う状況になった。
それでも麻衣子は変わらぬ付き合いをしてくれるが、だからと言って聞けない事もある。
それは苛められっ子だった故の警戒心かもしれない。

そんなもやもやした気持ちを抱えてる千恵子だったが、少し頬を赤らめて麻衣子が小声の囁きで我に返った。

「あのね・・・退院したらって前に話した事だけど・・・」
「あ・・・ああ・・・」

忘れてた訳で無いが本気とは思わなかった約束。
それは、麻衣子の初体験できる相手を紹介しろと言うもの。
女として、そりゃあ初体験もせずに死ぬとか無念すぎるだろう。

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