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そして、少女は復讐する
官能リレー小説 - その他

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そして、少女は復讐する 48

「まぁ、何にしろ・・・」

そう言って翼がニヤリとする。

「一番いいところは、あの極悪チ○ポよ」

ストレートに言われ顔を赤くする由佳里。
まだ、こう言うあけすけなエロには慣れないものがある。

「そうですわねぇ・・・アレと無尽蔵の精力には敬服しますわ」

苦笑気味の一希だが、思い出したのか頬を緩ませる。

「悠馬くんも、いいもの持ってますけどねぇ・・・」
「あれは、ヨメ専用になるわね、きっと」

一希が同じく巨根の持ち主を思い出してそう言うが、翼が肩をすくめて答える。
翼の言う所の『ヨメ』とは里菜の事だろう。
責任感で抱いた悠馬だったが、どうやら里菜に惚れつつある模様。
里菜の方は、既に身も心も悠馬の女になってるが・・・

「なんか勿体ないよ・・・」

ボソりと呟いた由佳里の言葉を一希も翼も聞き逃さなかった。
2人顔を見合わせた後、由佳里を見てニンマリ笑う。

「随分ヤリチンくん達に毒されちゃって!」
「ええ、由佳里さんも立派なビッチですわねぇ・・・」

因みに2人とも自分がビッチな自覚は十分ある。

由佳里も確実に染まりつつあるが、当の本人はさほど嫌でも無い。


そして、その由佳里に『勿体ない』と言わしめた悠馬はと言うと・・・
最近の日課は、下校後に毎日里菜と桐間家へ。
そこで、真琴と鉄也の妹達の相手。
勿論、真琴とは身体の関係(一方的にヤラれるのだが)はあり。
そして帰宅して店の手伝いなのだが、里菜がウエイトレスとして働くようになっていた。

どうも真琴からの『花嫁修業』の結果、色々覚醒した感のある里菜。
あの眠たそうな細い目と無表情の里菜が、笑顔を作れるようになっていた。
しかも、細い目が垂れて笑顔がかなり可愛い。
責任感で付き合った感のあった悠馬だが、最近その笑顔にやられ気味。
そして、悠馬以上に竜馬がデレデレ。

「いい娘だなぁ・・・あんな娘がヨメにきてくれんかなぁ・・・」

厨房から里菜の後ろ姿を見ながらデレデレになる竜馬。
ヨメと言っても自分の事でなく息子のだが・・・
勿論、直接それを言える程、図体ほど精神は強くない。

「僕はそのつもりだけど」
「ガキが馬鹿言うんじゃねぇ」

父の呟きに答える悠馬。
覚悟と責任感はあるが、まだ竜馬からすれば子供だ。

そう言いながらも息子が男として成長していくのは嬉しい。
巨体頑健の自分と違い妻似で小柄華奢な息子で心配もあったが、初々しい若いカップルに寂しさ半分、嬉しさ半分だった。

そんな感慨に
ふけっていると、扉が開き入ってくる着物姿の美女と小学生の美少女2人。
いらっしゃいと言いかけて固まる里菜と焦る悠馬。

「ごきげんよう、悠馬さん、里菜さん」

優雅かつ品のある挨拶。
桐間真琴の登場に悠馬と里菜は顔を見合わせた。

「いらっしゃい、知り合いかい?、悠馬」
「う、うん・・・鉄也くんのお母さん・・・」

今度は竜馬が驚く番。
この清楚な和服美女と極悪ヤンキーが全く繋がらない。

「ま、マジかよ?!」
「すこぶるマジだよ・・・」

驚く竜馬と戸惑う悠馬を他所に、里菜がテーブルに案内して水を出す。

「里菜さんも、凄く似合ってるわね」

褒められ顔を赤くする里菜。
実はさっきまで里菜共々、真琴にヤラれてた。
正気と狂気が入り交じる真琴だけに、少し警戒する面もあった。

「初めまして、桐間真琴と申します」
真琴が丁寧に頭を下げる。

「あ、ああ…ええ、なんか息子が世話になってる、んスかね?」
「ええ、それはもう…」
竜馬がしどろもどろに答えると、真琴はそう返し、艶っぽい微笑みを浮かべた。

悠馬も里菜も、そして竜馬もドキリとする、真琴の笑顔だった。

正気なのか狂気なのか分からないが、真琴の笑みは気持ちを大きく揺さぶるような『魔性の』笑みだ。
男も女も性の虜にして捕食してしまう・・・
そんな危うい妖しげな笑みだ。
事実、竜馬の顔を見れば一目瞭然。
虜にされている感がある。

本来なら鉄也なり健二なり敦なりに『回収』をお願いしたい気分。
3人共『野暮用』とかで連絡つかない。

こういう時に限ってと文句も言いたくなる悠馬だが、頬を染めた里菜がオーダーを取ってきたので思考を中断。

「・・・このメニュー、里菜がおススメしたの?」
「違う、真琴さんが選んだ」

妹達のオーダーは子供らしいチョイスだったが、真琴の選んだのは・・・
この店の裏メニュー的なビーフシチュー。
竜馬の最も得意とするメニューで、常連さんだけの楽しみのような扱いのものだ。
メニューに割と地味に載ってるそれを選ぶとは・・・
偶然なのか何なのか。

「おお、シチュー選んでくれたのか!」

竜馬は何かデレている。

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